みえるひと 2 道導/岩代俊明
うたかた荘に来訪した謎の男。ハセと名乗るその男を見た明神は、突如我を忘れてその男に襲いかかる!! その理由とは一体!? そして明かされる案内屋明神の過去。ヒメノが見つけた1枚の写真が物語る意外な真実とは…!?
1巻を紹介したのが、2月のことですからずいぶん間が開いてしまいました。
ずいぶんとかわいらしい色使いの表紙ですが、発売当時はちょっとびっくりした覚えがあります。なんとなく白黒というか、結界師みたいなあんなカラーリングの表紙になると思っていたので。
【第八譚 無視される悲しみ】【第九譚 疑われる悲しみ】【第十譚 結婚しようと思ってた】
ガク&ツキタケ登場、廃寺の陰魄退治。
ガク&ツキタケが登場します。
連載当時、ガク好きでしたよ(というかうたかた荘の住人みんな好きだった)。でも2巻までだとただの面倒な幽霊ですね。
ちょっと挨拶を返しただけで、「俺に惚れてる?」とか「前世で恋人だった気がする」とかある意味すごいです。
ツキタケがエイジにちょっかいをかけまくってるんですが、本当は仲良くしたいんだよなぁ。
この二人はもうちょっとしたら仲良くなるので、それが楽しみです。
十味さんが持ちこんだ事件。
それとガクの武器であるハンマーの形状が似ていたこと、いきなり明神とバトルをはじめたことなどから姫乃はガクを素直に信じられなくて(笑)
その疑いを晴らすためにも明神と一緒に陰魄退治に赴きます。
陰魄自体は比較的簡単に退治できるので、この話はあくまでガクとツキタケの紹介回だったんだろうなぁ。
【第十一譚 破壊の来訪者】【第十二譚 ハセ】【第十三譚 半人前】【第十四譚 オレにさわんな】【第十五譚 成長】【第十六譚 道標】
陰魄・ハセの来襲と明神の過去話。
一見、普通の人に見える陰魄・ハセ。
ハセの攻撃にエイジでは手も足も出ず、明神もやられてしまいます。
精神的に不安定だったからなのかな?
明神が2人いるので、書き分けさせてください。
主人公・白髪明神 → 明神冬悟
先代で師匠・黒髪明神 → 先代明神
ハセは明神冬悟にとって、師匠である先代明神の仇なんですよ。
幼い頃から霊を見ることが出来て、それらから逃れるために力をつけていた明神冬悟。
この辺はちょっと
夏目友人帳の夏目を思いだしてしまいました。
陰魄にケンカを売って危機に陥ったところで黒髪の先代明神に助けられ、指南を受けていくことになるんです。
2人でお金をためてうたかた荘を購入したり、陰魄退治にせいをだしたり……。
でも、そんな比較的平和な日々も、ハセに殺されそうになった明神冬悟をかばって先代明神が致命傷を負ってしまうんです。
素直になれなかった明神冬悟がすごく悲しい。
ジャンプ本誌掲載時、11話の明神2人の写真にすごいテンションあがった覚えがあります。
みえるひとの読切って2つかな? 複数あるんですけど、
そのうち岩代さんのデビュー作である姫乃が江戸っ子の方のみえるひとだと案内屋はこの先代明神なんですよ。
そして十味さんはまだ現役刑事だったはず。
だから、連載版で主人公が違ったことは疑問だったので、ここで先代明神との関係性が明かされるのか、と。
思っていたよりも悲しい話に今読んでもちょっとへこんでしまいますね。
この先代明神の死が語られたところで今巻は終了。
めちゃくちゃ重い。
続きが普通に気になるので、次巻は早いうちに紹介したいと思います。
そういや、明神冬悟が警察から出てきたところでガクとすれ違っているんですが、どちらも制服着てるから2人の年齢ってそう離れているわけではないんですね。
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