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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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金色のガッシュ!! 8(文庫版)

金色のガッシュ!! 8(文庫版)/雷句誠
 ガッシュの必死の説得で、共に闘う事を決意するパムーン。だが、そんなガッシュ達の前に、千年前の魔物達を引き連れたゾフィスの姿が!!
 襲いかかる魔物の大群に、心の力を使い果たした清麿達は最大のピンチに! 追いつめられた最悪の状況で、彼らの前に現れたのは――!?
 千年前の魔物達とパートナーを解放するため、ガッシュと仲間達は最凶魔物・デモルトとの直接対決へ! 強敵・ゾフィスとの戦いは、いよいよ最終局面へ突入する!!


かなり久しぶりのガッシュです。
アニメを見ている当時は全く気づかなかったんですが、最近になってゾフィスとデジモン無印の太一の声優さんが一緒だと知ってなんかしょっぱい気分になりました。


【LEVEL.141 もうひとつのかお】【LEVEL.142 許せぬ者】【LEVEL.143 シェリーの線】
パムーンを恐怖から救うものの、ゾフィスによって本を燃やされてしまい、ピンチになってしまう話。

前巻はパムーン最強の技ペンダラム・ファルガパムーンを放った、というところで終わっていたんでしたか。
パムーンはガッシュの行動と言葉に心を動かされ、仲間としてゾフィスに立ち向かおうとします。

しかし、それは叶わなくて。ゾフィスにより本を燃やされてしまいます。
そのゾフィスの行動を疑問に思った清麿。
ゾフィスが言葉通り再び石に戻すことが出来るのなら石に戻せばいいだけの話。
ある程度時間を置いてから石化を解いたほうが、恐怖がよみがえりいうこともきくようになるだろうし、戦力的にもいいじゃないですか。燃やしてしまったら戦力が減ってしまうわけですし。

清麿の追及は長くは続きません。というのも、ゾフィスがたくさんの魔物たちをけしかけてくるから。
1体2体ならともかく数十ともなると防戦一方。
そんな状況に現れたのはシェリーとブラゴでした。

2人は圧倒的な力で1000年前の魔物を一掃してしまいます。
もう本当にすごいですね。

清麿たちのように連戦しているわけではないってこともありますが、かなりの数の呪文を唱えても心の力がなくならいこと、どうしても呪文を唱えているだけになりがちなパートナーであるシェリーがきちんと戦いに参加しているあたりがすごいです。


【LEVEL.144 戦いの場へ】【LEVEL.145 自動制御(オートコントロール)】【LEVEL.146 石の呪縛】
VSパティ、ビョンコ、レイラ。

ゾフィスはシェリーとブラゴとともに己の戦いに向かいました。
ガッシュたちは月の石の破壊、操られた人間の解放に向かいます。

そこでパティとビョンコと戦うことになります。
まあ、ビョンコのパートナー・アルヴィンは入れ歯がなくて呪文を発音できず全く戦いに参加できてないんですけどね。

その戦いの最中、キャンチョメ、フォルゴレ、ナゾナゾ博士と合流します。
そして、体力と心の力を回復するために月の石の光のもれる一角に飛び込もうとするんです。

そこにいたレイラはガッシュたちに攻撃してきます。
というのも、ガッシュたちを逃がしたことがゾフィスにばれてしまったレイラは石に戻されかけるんです。
それは、ゾフィスの心を操る力による幻。でもレイラには、1000年前の魔物たちにはそう思えない。
ゾフィスの狡猾さがよくわかります。

レイラを説得するのにあたり、清麿は魔本をナゾナゾ博士に預けているんです。
で、この時のフォルゴレがかっこいい。
「清麿は…正しい。正しいことをしているんだ、一番来るしんでるのはレイラだ、その子を助けるのに攻撃は必要ない」
「何、大丈夫さ。やばくなってきたら、私が体を張って助けにいく。」
フォルゴレってふざけているイメージがすごく強かったんですが、この辺から「カバさん」の伏線があったのかなぁ。

一度はゾフィスの支配に負けて、石へと変わる幻覚に支配されてしまうレイラ。でも、アルベールの涙で石化はとけます。
操られているだけだったアルベール。でもそれだけじゃなかったんですよね。


【LEVEL.147 「月の石」の番人】【LEVEL.148 戦慄の雄叫び】
月の石を守る魔物・デモルトに圧倒される話。

一足先に月の石のもとにたどり着いていたティオ・ウォンレイ組。
しかし、狂戦士(バーサーカー)・デモルトに圧倒されていました。

その光景とデモルトの雄叫びにすくんでしまった清麿たち。
一番に動いたのはレイラでした。

もうレイラすごすぎます。
レイラってサイズ的にはガッシュやティオとそう変わらない幼児サイズなんです。
それが自分の何十倍もある魔物を呪文の力も借りず投げ飛ばすんですからびっくりです。

レイラの頑張る姿を見て、清麿たちも戦えるようになったところで次話へ続きます。


【LEVEL.149 最凶のふたり】【LEVEL.150 かすかな光】【LEVEL.151 思わぬ光】
【LEVEL.152 最後のワガママ】【LEVEL.153 手をつないで】【LEVEL.154 禁断の呪文】
【LEVEL.155 第七の術】【LEVEL.156 さあガッシュ】
VSデモルト。

ブラゴが「力だけならゾフィスよりも」と言っていた通り、デモルトはかなりの強さを誇ります。
しかも、デモルトのパートナーであるローベルト・ヴァイルはゾフィスに心を操られていない人間でした。

玄宗は戦いを求めていましたが、このヴァイルがもとめていたのは力。
玄宗より性質悪いですよ。ヴァイルはゾフィスが王として魔界に帰ったあとに月の石の力を犯罪に利用しようとしていたんです。

そんなやつに勝たせるわけにはいきません。
戦いの最中、わずかな勝機を探して清麿は攻撃を繰り返します。
このときのフォルゴレのセリフに、よく理解しているなぁ、とちょっと感心してしまいました。

改めて思い返してみると、このメンバーの中でキャンチョメ組って一番登場が早いんですよ。
付き合い長いだけのことがあるんだなぁ、と思うと同時に今まであまり興味のなかったフォル清に目覚めそうになってしまいました(笑)
フォルゴレかっこいいよ。

そして、どうにかしてバオウ・ザケルガをあてるものの、さすが狂戦士。それでも倒れない。
絶体絶命のピンチに助けにやってきたのパティとビョンコでした。
パティは、今まで自分が悪いことをしたという自覚がなかったわけです。
それが、清麿とレイラのやりとりを見て、レイラの涙を見てようやく罪の意識を持った。

だから、せめてもの罪滅ぼしとして参戦したわけです。

途中泣いてしまいました。
パティのわがままをただ黙って聞いていたパートナーのウルル。
ゾフィスに協力するようになったがために、嘘をついてまで呪文を唱えなかったアルヴィン。
パティとビョンコがゾフィスのもとを離れ、ガッシュたちに協力することを決めた今、彼らがパティの「最後のわがまま」をきかない理由はありませんよね。

なんとなくまぬけな印象しかなかったビョンコが思ったより強くて、ちょっとびっくりしてしまいました。
でも、雷句さんってそういう見た目まぬけなキャラ(モモンとかコーラルQとかキャンチョメとか)にもかなりの力を与えているのであんまり驚くことじゃないのかも。

で、ビョンコとパティの命がけの行動で月の石は破壊されます。
パティの特徴のひとつであるあの髪の毛が……。はじめて読んだときにはびっくりしたなぁ。
確かに、敵の目を欺くための方法としてはありがちなものなんですけど、女の子(多分、結構手入れとか気を使っていたと思うんです)が、と考えるとちょっとね。
というか、アニメの印象が強くて水色髪だと思っていたんですが原作は灰色なんですね。今回表紙見て気づきました(笑)

月の石が破壊されたことでやけになったヴァイルはやけになってゾフィスに禁じられた危険な術ギルガドム・バルスルクを使ってしまいます。
それはデモルトをパワーアップさせるとともに、精神的にもデモルトを優位にたたせてしまうもので。
ヴァイルはデモルトの腹の中で心の力を出し続けるだけの存在になってしまいます。

今まで以上の力を得たデモルトに対抗するため、ガッシュは新たな呪文を覚えます。
それは「ザクルゼム」。帯電効果のある術で攻撃を強力にする技です。
意識の戻ったアルとレイラの本当のパートナーとしての息のあった攻撃もあり、デモルトを倒します。

ウォンレイも意識を取り戻し、一息つくガッシュたちですが、まだ終わっていません。
そう、黒幕であるゾフィスが残っています。


【LEVEL.157 まだ終わらない】【LEVEL.158 本当の姿】
【LEVEL.159 お日様とお月様】【LEVEL.160 今のために】
ゾフィスVSブラゴ。

シェリーが精力的に戦いに参加していた原因。
それは親友ココを救うためでした。

貧乏ながら心優しい少女であったココ。ゾフィスは戦いにおいてココのそんな心が、性格が戦いには向かないことを理解していました。
だから、心をいじり、好戦的で残虐な心を植えつけた。

実際にココと再会したシェリーは、ゾフィスの言葉に心ゆらされてしまいます。
頭では理解していても、動揺は隠せなくて本来の力を発揮できません。
この辺はさすがです。伊達に何十もの軍勢を支配していたわけじゃありませんね。

ブラゴの言葉に、操られながらも必死に助けを求めるサインを出すココにシェリーは気づいて。
シェリーはようやくココを助け出すことが出来た、というところで今巻は終わり。


もうちょっと後日談的な話があるはずですが、それは次巻ですね。
おもしろかったんですが、それにしても長くなりすぎましたね。

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