桃組プラス戦記 11/左近堂絵里
桜鬼との"命のゲーム"ついに決着!
そして超BIGスケールの愛譚学園文化祭が開幕――――!!
桜鬼の真実の名前"真名"をついに言い当てた桃園祐喜。
第5の鬼クリアで、鬼美弾護もレベルアップ!!
いよいよ残りの鬼も2鬼に…!?と、そんな余韻にひたりつつ、ついに開幕した愛譚学園文化祭!!
初めて経験する超BIGスケールの文化祭に、祐喜と獣基の3人、咲羽、雪代、雅彦もわっくわくの、どっきどき☆
そんな中、雅彦が専科からもらた薬により、大変なことになってしまい――――!?
昨日、途中まで感想書いていたんですが、パソコンフリーズして回復したときにはもう時間が微妙だったので今日の更新になってしまいました。
10巻の発売が昨年3月のことですら約1年半ぶりの新刊です。
【第五十話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の十五】
【第五十一話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の十六】
【桃花乱壊ノ行進曲 番外ノ章Ⅲ】
【第五十二話 竜王遊びの彩りに酔う。ノ章 其の一】
【第五十三話 竜王遊びの彩りに酔う。ノ章 其の二】
【第五十四話 竜王遊びの彩りに酔う。ノ章 其の三】
が収録されています。
今回は前半は桜鬼編。後半は文化祭編になります。
前巻は桜鬼・撫子鴇羽の真名を当てた!?ってところで終わっていたんでしたか。
「月桃鳥」で「つき」。
キラキラネームより難しいと思っていたんですが、ちゃんと意味が説明されるとなるほど、と。
「月」に照らされた「桃の花」のような色の「羽」。鴇羽色の別名。
おおー、って感じですが、これが本当のことなのかググって見ても桃組のことしか出てこないorz
うーん、仕方ないんでしょうけど。和色辞典みたいなサイトでも発見できませんでした。私の探し方が悪かったのかな。
過去の桃太郎と桜鬼が天に昇っていくのですが、鴇羽の喪失感は半端なかったんだろうなぁ。
鴇羽が桜鬼として覚醒したのは5歳。それから10年ちょっと何度も何度もこの2人の記憶を辿っていたのでしょう。
「桃太郎」自体は太夫以前にも相当数いたと思うのですが、太夫を「はじまり」と言ってしまうくらいですから、鴇羽は桜鬼はこの桃太郎との約束に縛られていたといってもいいでしょう。
約束が果たされ、景品として鬼美の中に収められていた髪飾り。
それは太夫が桜鬼のために、作らせていたけれど渡すことのかなわなかったもの。
猿の家で保存されていたってことらしいんですが、よくもまあ壊されたりしなかったものです。
番外編でクリア済の鬼たちの様子が描かれています。
なんだかんだ言っても彼らもまた祐喜のことが心配で仕方ないんでしょうね。
でもなんで集合は裏葉ん家なんでしょう?
なんというか、祐喜と鴇羽の間のフラグに読んでいてにやけてしまう(笑)
だけど、一方で会長側の動きが不穏すぎて。
この人が鬼側のラスボスらしいってのはずっと仄めかされているんだけど、セリフが怖い。
「「あと2人だ」とか思ってるんだろうな~~~」「かっわいそうにな…」
「――おかえりなさい」「僕の可愛い小鬼さんたち」(p63、64)
これ、もしかしなくても鬼側の戦力増強ですよね。
「おかえりなさい」とあるので、一瞬、紅たちクリア済の鬼たちが操られて戦線復帰系?とか思ってしまったんですけど、さすがにそれはないか。ないよね?
けど、呪いをかけた訳じゃない鬼たちは何をしかけてくるというんだろう?
後半は「文化祭」。
専科の薬で祐喜、咲羽、雪代の精神が入れ替わってしまう話。
祐喜が雪代に、咲羽が祐喜に、雪代が咲羽にそれぞれ変わっています。
クラスメイトたちに迷惑をかけないように注意しながら、文化祭を楽しみます。
というか、祐喜のクラスの劇の監督としてシンデレラが登場しているのですが、あいかわらずこの子怖い(笑)
正直、ストーリー的にはシンデレラとは全く別物になっていましたが、本人が納得しているからいいんでしょう。
ちょっと気になるのは祐喜の力でしょうか。
どうやらかなりの怪力になっているようなんですが、これは猿の血の影響かな?
そういや鴇羽と出会ったときも身軽というかそんな描写があったんですが、それどころじゃなかったのですっかり忘れていました。
うーん、次巻あたりで触れられるかな?
鬼美の姿も巨大な裁ち鋏へと変化し、残る鬼が2体となったところで次巻へと続きます。
結構キリがいいので、次からまた新シリーズかな?
次巻については不明というか、2013年9月号分まで収録されているようなので完璧雑誌に追いついているよう。
連載も3ヶ月に1回掲載になってるようだし、またかなり待たされるようになりそうですね。
[1回]
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