それでも世界は美しい 2/椎名橙
婚約の大典を執り行う事になったリヴィウス一世(リビ)とニケ。しかし、祭事を取り仕切る最高機関・神官庁から、二人の婚約に異議が唱えられた! 神官庁の承認を得る為に“闇返りの儀”という試練に臨むニケは、地下神殿に奉納されている指輪を一人で取りにいくのだが…!?
今日も漫画ですが、ご了承ください。
6月も残り数日ですが、今月はちょっと漫画多そうです。
本当はあと4冊は小説読んでしまいたかったのですが、ちょっと無理そうです。今週が早番じゃなければいけるのに……。
今巻には4話~8話までと巻末おまけが収録されています。
1巻を読んだときは帯のアオリが過剰すぎるなーと思って読んでいたのですが、この巻はそれなりに楽しめました。
でもやっぱり帯のアオリは過剰です。
話半分くらいに聞いてたら、「思っていたよりはおもしろかったな」と思っていただけるのではないかと思います。
4話から6話までは
【Ring of tales】。
訳すとしたら『偽りの指輪』とかでしょうか。
あらすじにもあるニケとリビの婚約を反対する者が現れます。
それは神官庁のものたち。神官庁の許可(というか承認)がなければ王族は結婚できないのです。
ニケが異民であるからといちゃもんをつけてくるわけです。
ニケとの婚約を認めてほしくば「闇返りの儀」なる危険な儀式を行うよう指示してくるんです。
それはただ単に危険というだけでなく、儀式を受けただけで、ニケの特異性をイコールで結ぶことになってしまうというものでもあって。
ニケを守りたいレビですが、やっぱりニケは男前ですね。
けして守られるだけじゃいてくれない。一緒に戦うことを望むのですから。
そうして、「闇返りの儀」を行うニケ。
「闇返りの儀」は地下の神殿にある指輪をとってくるという言葉にすれば簡単な、しかし実体はかなり危険な儀式でした。
普通の姫ならともかくお転婆といえばいいのか、ニケにとっては神殿にたどり着くのはそう難しいことではなく、さて指輪を持ち帰ろうとしたもののあるべきところに指輪はありませんでした。
神官庁の面々ははじめからニケとの結婚を認めるつもりなどさらさらなかったんですね。
刺客も現れ、命も危うくなるニケ。
レビが助けに来て、どうにか逃げ切ることの出来た2人でしたが、指輪を手に入れることは出来ませんでした。
2人は詭弁ともいえるようなことでどうにか「日輪交換の儀(ようは指輪交換)」をクリアします。
この2人にはこれから先も様々な困難が待ち受けているんだろうなと思わされました。
なんというか、ニケがえらい男前でした(笑)
7話は
【Wild waltz】。8話は
【宰相バルドウィン】です。
はじめて、レビの親戚が登場します。
バルドウィン・シシル・イフリキア。先王の末の実弟。
レビから見たら叔父にあたる人物です。
見た目の印象は「ナルシストっぽい」でした(笑)
少なくともこの人は自分が美しいということを自覚していて、それが他人にどう影響を与えるかは理解して利用している人なので、あながち間違ってはいないかな。
バルドウィンがニケにちょっかいをかけようとしているので、レビはものすごく不機嫌です。
レビはまだ自身が幼く、見た目的にもまだニケとつりあいが取れていないことを事実として認識しているからああも過剰と思えるくらい反応してしまうのでしょうね。
まあ、もともといけ好かないと思っていそうでもありますが。
このバルドウィン殿下がニケにちょっかいを出す理由。
きっとニケを見定めるためなんだろうと思うのです。
レビにとって害をなす人物じゃないかとか見極めにきたのだと。
が、レビは気付いていないのか。気付いていてもそうしているのか。
レビはバルドウィンとニケを姦通罪で捕らえてしまいます。
うーん、レビにとってニケの存在が大きくなりつつあるのはわかるんですが、いろいろまずいんじゃ……ってところで次巻へ続きます。
最後に収録されている現代パロのおまけがほのぼのなだけに続きが気になります。
次巻は今年冬頃発売予定。
冬頃?っていったいいつを指しているのかよくわかりませんが楽しみです。
[1回]
COMMENT