トリコ 14 "本物"のメルク!!/島袋光年
トリコと小松の前に現れた研ぎ師・メルク!! 二代目と名乗る彼は、人に言えない秘密を抱えていた…。そんなメルクを励まそうと奮闘する小松。一方、トリコは「メルクの星屑」採掘のため危険極まる洞窟へ向かった!!
昨日紹介出来なかった1冊です。
読むだけは読んでいたんですけどねー。
【グルメ116 譲れないモノ!!】
【グルメ117 星屑の秘密!!】
【グルメ118 メルクの研ぎ!!】
【グルメ119 ヘビーホール突入!】
【グルメ120 二代目の正体!!】
【グルメ121 二人のメルク!!】
【グルメ122 "本物"のメルク!!】
【グルメ123 二代目の仕事!!】
【グルメ124 包丁完成!!】
が収録されています。
全編通して「メルクの星屑編」ですね。
IGO会長・一龍の修行食材の「メルクの星屑」を求めて、メルクマウンテン向い頂上でメルクを名乗る人物と出会った、ってところで前巻は終わっていたんでしたか。
あらすじを読んで「これミステリーだったら問題だよなぁ」なんて思ってしまいました(笑)
トリコがメルクを名乗る人物はメルク本人ではない、と判断するんです。
理由はいくつも語られてますがここでは割愛します。
その正体は二代目メルクでした。
メルクは研ぎ師として超一流。しかしながら、二代目はどこか影があるとうか実力と自信が伴っていないんですね。
トリコも小松もそれを不思議に思いながらも、メルクの星屑についての情報を仕入れます。
メルクの星屑は、先代メルクが発見した砥石のことで、それで硬度の高いものを研いだときに出る粉が調味料になるらしいです。
しかしながら、メルクの星屑はヘビーホールという人間界一地下深い洞窟にあり、そう簡単には手に入れることが出来ない、と。
しかも、普段そこに出入りしていた先代メルクがもう6年も帰らない状態で……。
ここでいつもであれば、トリコと小松が二人でハントに出かけるんですが、今回は分業作業に入ります。
トリコはヘビーホールで先代メルクとメルクの星屑を探しに、小松はメルクとともにメルクマウンテンでトリコの帰りを待つことになります。
メルクさんに自信がなかった理由は、先代に認められていると思っていなかったから。
だから自信がなくて、自分は先代が帰ってくるまでの間留守を守っているだけ、という認識が強かったんですね。
そんな二代目に自信を持たせるのは、小松の仕事でした。
小松は素直な男です。しかもメルクの作る包丁を使うことの出来る料理人でもあります。
小松に諭されたことで、ようやく自分自身を認めてあげることが出来たわけですね。
もうお前らくっついちゃえよ、と言いたくなりました。
メルクさんと小松って年齢的にもお互いの感情的にもありだと思うんだけどなぁ。
トリコはヘビーホールから戻り、先代メルクの言葉を二代目に届けます。
先代は寡黙な男だと思われていましたが、実際は声が小さすぎて周りに聞こえてなかっただけで、二代目を任せてヘビーホールにこもって最後の仕事をこなしていた、ってことらしいです。
メルクの星屑も手に入れるわけですが、トリコと小松が欲しいのは調味料です。
つまり、何かを研がないと粉は出てこないというわけです。
そこで、小松のために包丁をとぐことになります。
何かと絶賛される小松の包丁ですが、ちょっと前に小松の不注意で折ってしまっていたんです。
その包丁と竜王デロウスの牙で小松の新しい包丁が作られます。
これすごいですよね。普通に売ったら数十億もするようなものを小松への感謝の気持ちだけでプレゼントしちゃうんですから。
無事に完成した小松のメルク包丁はこれから先何度も活躍することになりますね。
次の修行食材はメロウコーラ。
今までちょこちょこ存在が仄めかされていた四天王最後の一人・ゼブラが登場するってところで今巻は終わりです。
メロウコーラ編好きなんで楽しみです。
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