妖怪アパートの幽雅な日常 1/深山和香
三年前に両親が他界し、伯父の家に引き取られた稲葉夕士16歳。
高校から寮に入り自立して……と思った矢先、寮が火事で焼けてしまった!
なんとか探し出したアパートは、家賃二万五千円という破格物件。
……だが、オバケが出るという!
人情味あふれる「クセ者」入居者に囲まれて、夕士のフツウの!? 高校生活が始まる!
香月日輪の大人気小説を、深山和香が完全ビジュアル化!!!
ようやく読みました!妖アパコミック!
いやーすごいですね。
YA!版1巻から追いかけていた身としてはすごく感慨深いものがあります。
このままアニメ化にまで進んでくれないかなぁ。
大江戸妖怪かわら版も今日発売なんですが、地元の本屋に売ってませんでした。まだ入荷してないだけだと信じてます。
また後日行って来ます。
【第1怪 夕士と寿荘】
【第2怪 妖怪アパートの住人たち 前編】
【描き下ろし 夕士くんの幽雅な日常 初夏編】
【第3怪 妖怪アパートの住人たち 後編】
【第4怪 クリとシロ 前編】
【第5怪 クリとシロ 中編】
【おまけ 妖怪アパートの幽雅な設定】
が収録されています。
内容としては原作1巻の途中まで。
夕士が妖怪アパートにやってきて、住人たちと出会い、オバケたちを受け入れて。
事故にあった田代ちゃんを助け、茜さんとクリの実母の戦いを見て、竹中がアパートにやってきたところまでです。
地元ではシリウスを扱っているお店がないので、遠出したときに立ち読みするくらいしか妖アパコミカライズを見ることもなくて。
表紙を見た瞬間はやっぱり違和感というかそういうものがあったんですが、実際読み進めてみるとそこまで大きな違和感はありませんでした。
たぶん、香月さんの他の作品を購入したさいに挟まっていたペーパー(?)でキャラクターのビジュアルイメージだけは先に見ていたからなんだろうなぁ。
あと2、3巻続けば脳内イメージは完璧こっちになるかと。
あ、でもあと2、3巻じゃ千晶ちゃん出てこないか。
原作1巻の内容なだけあって、長谷の出番はほとんどないんです。
冒頭の殴りあいシーンくらい。
なのに、カバー裏のおまけマンガは長谷の話で、これは原作2巻の内容の時にのせるべきおまけなんじゃないかなーと一瞬思いました。
でも、2巻で口説いてるときにこの話やったら重いというか、別の意味にとれる(男が服を贈るのは云々、で通じます?)かもしれない……。
そうですよね。夕士と長谷って結構べったりだけど、お互いがお互いを支えあっているというか。ただ甘えるだけの存在じゃないから「(何か理由があって)いらないからあげる」ならともかく「買ってあげる」って訳にはいかないんだろうな。
長谷くんの苦労が忍ばれます(笑)
まあ、もし夕士がただ甘えるだけの存在だったなら長谷はぶん殴るくらいしそうですけどね。
詩人の顔って原作で「落書きのような」と表現されるだけあってすっごい糸目なんです。
その詩人の目があいているシーンがあるんですが、ちょっと怖いな、と。
ああいう目をする人が描く詩なら狂ってしまう人がいるのも仕方ないかもと思いました。
秋音ちゃんは普通に元気いっぱいなかわいい女の子ですね。
1話の悪霊退治シーンはかっこいいですけど。
まあ、これに関してはちょっとつっこみたい。
アパートには結界が張ってあってクリの母親だとかは弾かれて門の中には入れないわけでしょう?
この悪霊、門の中に入ってる気がするのは気のせいでしょうか。
骨董屋の登場シーンは夕士じゃなくても「誰?」ってなりますね。
それにしても真夏でもあの格好ってのはすごいです。
従者たちにリーダーとかあったことに驚きました。
オートマタにせよホムンクルスにせよ、骨董屋がそれぞれに直接指示を出しているイメージがあったので。
まり子さんに関しては、あれは夕士がかわいそうです。
いやー思っていたよりもかなりナイスバディで、高校生に成り立ての少年には刺激が強すぎるかと(笑)
「かわいー」とか言われてましたけど、夕士からしてみたらたまったもんじゃないですよね。
画家の年齢についてはちょっとびっくり。
せいぜい40代前半くらいかな、と思っていたので。
でもまあ、海外での評価の方が高いとはいえ、画家として成功するならある程度の年齢じゃないとおかしいですもんね。
龍さんが麗しかったです。
一人だけ登場シーンが大コマなだけあって、作者気合い入れてるなーと。
これに対抗できるのは千晶ちゃんだけだと今から期待してます(笑)
この人って妖アパでは非常にかっこいいんですよねー。地獄堂との絡みを期待している一方で、妖アパしか知らない読者さんにはちょっとかわいそうなことになるのが、目に見えてわかるから厳しいのかなーとも思います。
地獄堂のおやじだけなら龍さんのイメージをそう壊さずにすむと思うんだ。
でも、やっぱりそれじゃあ寂しいし、三人悪と夕士の絡みがみたい身としてはちょっとジレンマだったりします。
クリってイメージ的にもっとかわいい子なんだと思ってました。
いや、これはこれでかわいいんですけどね。
これはこれから先の展開を見越してのことなのかな?
夕士や長谷と触れあっていくうちにどんどん表情が出て、どんどんかわいくなるってことなんだろうと期待しておきます。
夕士の部屋の窓の外にいる青い鳥。
漫画版だと結構登場多そうですね。というか思っていたよりも大きかったです。
すごく丸っこいのでクリに抱っこさせたいです(笑)
茜さんとクリの母親に関しては、絵ってすごいなと思わされました。
茜さん想像していたのより数段かっこよかったです。
そして、クリの母親の惨めさというか哀れさがすごくよく出ていたと思います。
これがクリの母親なのかと、すっ、と受け入れられました。
母対母の対決はやっぱりつらいな。
戦いを見終わって、クリの存在を確認して、親子というものに、愛情というものに縋りたくなってしまうのは、夕士が縋りたくても縋れる存在がもういないからなんだろうな。
だから、どこかに愛情があるんだと、あってほしいと思っているんだと思います。
ここは何度読んでも涙が出てしまいますね。
クラスメイトで登場しているのは今のところ、田代ちゃんと竹中のみ。
原作3巻のイドの怪物騒ぎのときに夕士が「田代はかわいい女だ」みたいなことを言ってたと思うんですが、原作だけだとどうも萌えに騒いでいるイメージと、かわいい<かっこいいイメージが先行していたんです。
けど、漫画版だと普通にかわいいですね。
このころはまだ「稲葉くん」なのでちょっと不思議な気分です。
竹中はまともだったころがカットされてしまってますね。いきなり不良の仲間になりかけているところから登場します。
こいつに関しては夕士との対比を描くためのキャラだから転落していった様が描かれていればいいですからね。
そんな竹中がアパートにやってきたところで今巻は終了。
次巻は来年春――4月、いや5月くらいかな。
楽しみです。
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