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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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アンティークFUGA 2 双魂の精霊

アンティークFUGA〈2〉双魂の精霊 (YA!フロンティア)アンティークFUGA 2 双魂の精霊/あんびるやすこ
高位のつくも神シャナイアと兄弟の契約をむすんだ少年風雅。柿右衛門の壺をめぐる騒動の中で、ふたりは壺に宿るつくも神の意外な姿を解き明かしていく。
そして両親の行方は?


図書館で借りてきました。
だいぶ前から借りたかったんですが、ずっとなくて。ようやく借りられました。
これの続きです。


突然消えた両親を精霊の紗那ことシャナイアと探しつつ、生活のために骨董屋「アンティークFUGA」を営む少年・風雅が主人公。

家から離れたくないために、シャナイアを兄として自らの生活を守った風雅ですが、まだ中学生でしかありません。
生活能力はそう高くはないんですよね(だからこそ1巻冒頭で近所の親戚に引き取られそうになっていたわけで)。
初っ端からこの2人の生活が不安になるような描写からはじまります。
さすがに毎日たかりにいってちゃまずいですよね。


今回はあらすじにもある通り、壺の話です。
「柿右衛門」というのは1670~80年ごろに作られた古伊万里の一種。ヨーロッパへの輸出用に作られた種類なんだそうです。
さすがにその辺の知識はないので、「へぇー」って感じで読んでました。


正直、途中からある程度、展開というか真相は読めていました。
サブタイトルの「双魂」、三枝シェフが入手した梅干などなど。
推理小説ではないし、児童書なのでまあ仕方ないのかな。

このシリーズってこれが通常運行なのかな?
古美術品(あるいは古物)が関係する問題に関わることになって、途中でその品に宿るつくも神からちょっと悲しい系の「過去」を聞き、問題を解決する、と。
嫌いじゃない展開ですが、毎度それだと飽きてしまいそうでもありますね。


そして、行方不明になった両親については進展があるんだかないんだかって感じ。
2人は風雅の父・倫土が持っているという木霊・ユイマールが宿るというもう1つのコルノの存在を探していたんです。
今回の事件に関わることになったのも美術館の学芸員がコルノに似たアクセサリーをしていたという情報を得たからですし。

で、事件も解決し、お店に戻った2人の前に思わぬ人物が姿を見せます。

それはなんとユイマール。

倫土はユイマールに「自分たちが風雅の元に戻るまで風雅の側で風雅を助ける」というもの。
そうして風雅は新たな兄・唯を得るわけです。
ユイマールは柔和でちょっとがめつい印象のある紗那とは対照的ですね。

ユイマールが風雅の元にやってきた理由は説明されましたが、何があってそういう状況になったのかは次巻で語られるようです。
また今度続きを借りてこようと思います。

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