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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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都会のトム&ソーヤ 5上下 IN塀戸

都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸上 (YA! ENTERTAINMENT)都会(まち)のトム&ソーヤ 5上 IN塀戸(VADE)/はやみねかおる
マチトム最新刊!
ついにベールを脱いだ大仕掛け。
この謎をクリアすることができるのは誰か?
シリーズ最大のボリュームで栗井英太の最新ゲームに挑む!
都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸下 (YA! ENTERTAINMENT)都会(まち)のトム&ソーヤ 5下 IN塀戸(VADE)/はやみねかおる
マチトム最新刊!
マチトム史上最大のトリックの謎、遂に解明!
内人と創也の父も初登場!
大好評、にし先生の描きおろしコミックつきで見逃せない。

究極のゲーム作りをめざす創也とその夢を応援する内人。
天才的頭脳とサバイバル能力を武器にして都会を舞台に繰り広げられる新・冒険ストーリー。


けっこう久しぶりの都会トムです。
というか、今回上の帯文打っている時に気づいたのですが、正式な略称って「マチトム」なんですねー。知らなかったです。


『ちょっと長いOPENING』
『第1部 ゲームがはじまるまで』
『おまけの01 卓也、怒りの鉄拳 TAKUYA,Fist of Fury』
『第3部 ゲームのあとかたづけ』
『おまけの02 いくつになってもトム&ソーヤ』
『ENDING』
『おまけのおまけ 彼女の卵は、ひび割れない』
『特別描きおろしコミック 菓子のトム&ソーヤ』

が収録されています。
第2部の途中で上下巻にまたいでます。


今回は、栗井英太のゲームをプレイしに、廃村になった塀戸村に向かいます。
栗井英太御一行はそこを村ごと買い取り、RRPG(リアルロールプレイングゲーム)の会場としたわけです。
そこで『IN塀戸』なる名前のゲームに挑むこととなるわけです。

舞台は山奥の廃村。
山奥=内人の独壇場です。作中で創也も言ってましたが、いきいきとしているというか、輝いているというか。
ちょっとこの子無敵すぎるんじゃないでしょうか(笑)

途中で、内人がキャンプ用品を使えないって話があって。
ちょっと意外な感じもしたのですが、理由を聞いたら納得しました。


『IN塀戸』の内容は若干SFチックで。上巻のなかがきではやみねさんは「推理作家のはしくれだから広げた風呂敷はちゃんとたたむ」という旨のことを書かれているんです。
けど、はやみねさんって宇宙人も超能力もありな作家さんなんですよね。
宇宙人はオタカラウォーズで登場していたと思うし、超能力も何だったか忘れてしまいましたが、登場してましたよね?
このシリーズではそっち方面にはいかないだろうけど、と思いつつもちょっと変な意味でドキドキしてしまいました。
でもまあ、超能力者の登場するミステリーもあるわけですからそれはそれでありっちゃありなんですよね。西澤保彦さんの神麻嗣子シリーズとかね。


今回、創也と内人は現実と仮想現実(ゲーム世界)の境界が曖昧になるということを経験します。
が、読者としてはちょっとそこまですごいものではなかったなぁ、と。

はやみねさんだと機巧館のかぞえ唄の方がすごいので。そっちを読んだことがあるので、そう感じてしまうのかもしれません。

最後に内人が示唆していた選ばなかった選択肢について。
これってサウンドノベルみたいだなぁと。
私がやったことのあるサウンドノベルってかまいたちの夜2しかないんですが、あの作品も何度も示される選択肢で何を選ぶかによって物語が変わってきます。
ゲームだとそこに戻って選択肢を選びなおすことができますが、この小説だとそうはいきません。もし違う選択肢を選んでいたら……。
それについては作者のみが知っているのか。もしかしたら神のミソ汁なのかもしれませんね。


今回、おまけが多いのですが、まさかの親世代の話にすごいテンションあがってしまいました。
内人の親=あのおばあちゃんの息子なんですよね。やっぱりすごいです。
この親子はきっとどこにいっても生き残れるんだろうなぁ。

卓也さんサイドの話はもう、矢吹くんに頑張ってもらうしかないですね。
そして卓也さんはやっぱりバカです。本人はマジメなんでしょうけど。
そんな難しい曲から練習する必要はないし、ピアノは置けなくても電子キーボードくらいならおけるでしょうに。
ヘッドホンしてしまえば騒音問題もOKだろうし。
まあ、この人が保育士になるのはまだまだ先の出来事なんでしょうね。


次巻は、創也のお宅訪問。創也も内人の動かし方をわかってきたなー、と(笑)
でもそれってよく考えてみるとけっこう酷いんですよね。マジメに描かれていないからあれですけど、創也、内人、堀越美晴ちゃんって三角関係ですからね。
まあ、ここに関してはギャグで流してしまっていいのかな。
それはともかく、いったいどんな家なのか楽しみです。

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