魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート/はやみねかおる
桜もちに釣られて名探偵夢水清志郎は亜衣たち三姉妹と、山深い笙野之里にやってきた。山荘に11体のマネキンを送りつけた“魔女”と名乗る謎の女が、恐怖の推理ゲームの開始を告げる。桜吹雪の夜、亜衣たちが目撃したのは空とぶ魔女なのか!? 解決編に、亜衣たちも知らないもう一つの謎解きを加えた完全版!
本当は大人向けの作品を何か、と思っていたのですが、爆睡してしまいました。
気づいたら、5時。
正直それから1冊読んで感想を書く、ってのはちょっと厳しそうなので比較的読みやすい児童書からこれを。
第1部と第2部ということで2編収録されてます。
プラスして羽衣母さんの話、青い鳥版ではカットされていた「もうひとつの謎解き」までとかなり濃い内容になってます。
惜しむべくはレーチが登場しないこと(笑)
総生島ではちらっと登場してたんですけど、今回は名前すら出てないですね。
まあ、次巻で活躍してくれることはわかっているのでいいんですけど。
今回は伊藤さんが登場します。
雑誌『セ・シーマ』の編集さんで、72時間不眠不休で働くパワフルな女性です。
欠点は運転が荒いこと。
伊藤さんが「スキーに行くときはユーミンやね」と言っているのですが、私の中ではゲレンデ=広瀬香美。
やっぱり世代の違いでしょうか?
第1部で登場する竹藪。
確かに切ってしまえば事故は起こることはなくなるでしょう。
教授は切らないことを約束させてましたけど、この事件の解決編、雑誌に載ったんですよね?
「なぜ、切ってしまわないんだ!」と抗議をしてくる人とかいそうなんですけど、どうなんでしょう。
その辺は「名探偵」の仕事じゃないってことなのかな?
「魔女事件」はとても悲しい事件でした。
この夢水シリーズって人の死が亜衣たちの前で起こらないってのが前提条件みたいなんです(過去の死は結構多いんですけどね)。で、今回犯人が行ったことで一歩間違えば死んでいてもおかしくないこと。
あの人の気持ちも分からなくもないんですが、いいのかなーとちょっと疑問に思いました。
昔、青い鳥文庫版を読んだときは微塵も感じなかったので、自分を年をとったのかなぁ、とちょっと悲しくなりました。
「もうひとつの解決編」について。
確かにこれを青い鳥版ではカットになったのもわかる気がします。
子ども向けでも毎回死人が出るようなシリーズならそう問題ないのかもしれません。
でも、はやみね作品ってそういうのじゃないですからね。
最後、「最後の挨拶」とあってびっくりしてしまいました。
こんなのあったことすっかり忘れてました。
確かに名探偵の行く所、事件がありますからね。
教授がそう思うのも仕方ないというか。
けど、すぐに戻ってきてくれてよかったです。
明日は何を読もうかなぁー。
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