天華無敵!/ひびき遊
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ちーっす。白華、元気?
あたしはモチロン、元気のカタマリだよ!
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銀の瞳に、銀の髪の少女【天華】は、舞翼(ライド)で空を旅する遺跡探求者(ロスト・リサーチャー)。その正体は、信精帝國の「いらない姫」! 「錬精術」が使えぬオチコボレ天華は、自分の居場所を求めて家出中。
金の瞳に、白の髪の少女【白華】は、天華の双子の妹姫。精霊巫女の彼女は、神殿の外へ出ることは一生許されない身。
双子姫を繋ぐのは【携帯メール】。遠く離れていても、二人はいつも一緒に旅をしていた……!
新しさ満載、記念すべき第15回ファンタジア長編小説大賞【準入選】受賞作!
妹から全6巻借りました。
随分前に4巻くらいまでは借りて読んだのですが、その後は知らないので楽しみです。
なんか画像が暗くてちょっと残念です。
物語は精霊の力を借りて人々が生活している世界が舞台です。
人間の国「信精帝國」の姉姫・天華が主人公。
天華が相棒のG(見た目少年ながら実は人外)とともに一流の遺跡探求者であった父を超えるため、妹姫・白華の力を借りつつ様々な遺跡に挑む話。
主人公の天華が喜怒哀楽がはっきりしていてかなりわかりやすいキャラクターでした。
それだけに、何かあったら壊れてしまいそうで怖い気がしましたが、まあ物語序盤でそこまで厳しいことにはならないでしょう。
白華の能力がすごいものなんですが、その力を持つために神殿から一生外に出れないってことは辛いだろうなぁ。
けど、白華の性格からして絶対そんなこと言わないんだろうとも思います。
天華と白華のメールのやりとりは読んでいて微笑ましかったです。
Gとアルが可愛かったです。
Gは“精書”だったかな?
正体は書物で命がなく、大きすぎて本人が扱えない天華の錬精力を使って体を作っているのだとか。
正直、この時点では人間じゃなくて錬精が抜群に上手いってことがわかればまあいいのかな?
感情があまりないみたいなんですが、そのGがほんの少し表す苦笑だとか、そういう表情がとても可愛らしかったです。
天華はGの存在に助けられ、Gも天華の存在に助けられているんですよね。
この2人の関係好きだなぁ。
精書について詳しいことは確か後々語られているはずなので楽しみにしていたいと思います。
そして、アルことアルバルド。
剣聖と呼ばれるかなり高い地位にいるにも関わらず、年下の部下に叱責され、天華にいいように使われている様は本当に可哀想です(笑)
情けないけど、いざというときは強い。
こういうキャラって大好きです。
明言こそされてませんが、アルの恋は前途多難だよなぁ。
この1冊で天華がお風呂(というかシャワー?)を使うシーンが2回あるんです。
1度はGだからでまあいいのか?と思ったのですが、後の1回がアルの部屋でお風呂入ってくとかどんだけ異性として意識されてないんだか、って感じ。
アルには頑張って欲しいです。
生きる遺跡<精機竜>に挑んだ今巻でしたけど、なかなかおもしろかったです。
精機竜の正体だとか、残り4体の行方だとかかなり気になりました。
この辺って語られてるのかな?
借り物だし、続きも気になるので早いうちに次巻も読んでしまいたいと思います。
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