反自殺クラブ池袋ウエストゲートパークⅤ/石田衣良
今日も池袋には事件が香る。風俗スカウト事務所の罠にはまったサンシャイン60階通りのウエイトレス。伝説のスターが設立を夢見るロックミュージアムの真実。集団自殺をプロデュースするインターネットの“クモ男”――。ストリートの「今」を鮮やかに描くIWGPシリーズ、切れ味がさらに増した第5弾! 解説・朱川湊人
ほとんどを昨日のうちに読み終えていたのですが、あと少しが寝違えのせいで読めませんでした。
昨日はちょっと動かすだけで、というか動かさなくても痛いというひどい有様だったんですが、今日は頭部を動かさなければそう痛まない程度には落ち着きました。
よかったです。
【スカウトマンズ・ブルース】
風俗のスカウトマンと女の子の話。
タイチみたいな生活が出来たらいいなぁ、と思いますが、マコトも言っていたとおりそれはそれで苦労がありそうです。
サルの名前を出してだけで虚勢をはりつつ帰っていったヤクザさんに笑っちゃいました。
そして、ヤクザの世界で「果物屋のマコト」は有名なんだなぁ、と。
まあ、あちこちのヤクザのオエライさんに貸しがありますからね。
【伝説の星】
昔売れたミュージシャンと地面師の話。
これってゼロワンの払い分、マコト損したんじゃ……、と思ったのですが、スーツ作ってもらったことを思えば、プラスなんでしょうね。
珍しくマコトがいっぱい食わされたかたちです。
マコトのお母さんについてのタカシとマコトのやりとりに笑ってしまいました。
2億でしたっけ?
歳も歳だし、それだけあれば死ぬまで逃げ続けることも可能なんだろうなぁ。
【死に至る玩具】
人気人形の生産体形のムリを告発しようとする中国人少女の話。
この巻の中で一番好きな話かもしれません。
IWGPって結構時事問題が元ネタになってること多いんですが、これは何か元ネタあるのかな。
まったくわからないんですけど。
中国や東南アジアなどの生産工場でこの話みたいなことがおきていても消費者である私たちのもとに来るまでになかったことにされるんだろうな。
【反自殺クラブ】
集団自殺をとめようとするグループの話。
表題作。救いようがないな、と。
そういや、この話珍しくタカシもサルも出てきませんでしたね。
既出キャラはマコトのお母さんくらい。
まあ、下手に助けを求めても“ミイラ”になってしまいそうですからね。
そう考えると助けを求めなかったのはマコトの優しさだったのかも。
最後、生き残った2人が自分の道を歩き始めることが出来たのが唯一の救いかな。
今日はもう1つ記事あげちゃいたかったんですが、厳しそうです。
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