とある魔術の禁書目録 4/鎌池和馬
学園都市から外出許可を得、家族と一緒に海へバカンスに来た上条当麻。
そこで彼が見たものは、母親が陰陽でインデックスが青髪ピアスで、神裂火織がステイルで、ステイルが海のオヤジで、御坂妹がその息子で、御坂美琴が当麻の妹で!?
それは“とある魔術”が原因だった。
謎の魔術『御使堕し(エンゼルフォール)』が上条のを中心に展開したらしい――!?
大人気学園アクション第四弾登場!
アニメでかなり端折られていたエンゼルフォール編です。
脱獄犯・火野のエピソードとかまるまるカットされていましたしね。
読んでいておもしろかったです。
不覚にもラスト、ちょっと涙ぐんでしまいました。
が、その一方でツッコミどころも多かったですね。
土御門は実はスパイだったってのはまあいいんです。
でも、それをこの巻で明らかにしたのにはちょっと疑問を覚えました。
もう少し、日常の話――それこそ学校生活を送る描写があってからでもいいんじゃないか、と思ってしまいました。
土御門って名前こそ何度か出てましたが、原作でまともに登場したのはこれがはじめて(ですよね?)。
それでいきなり「スパイって事ですたい」って……。
舞夏が風邪をひいて云々ってエピソードがあったらしいという描写がされていますが、土御門と上条の隣人として友人としての日常が窺えるのはその程度しかないんですよね。
もしかしたら私がまだ読んでいないだけで、短編とかがあるのかもしれませんが、スパイとか裏切りとかそういうのって本当に信頼しているからこそ傷つき盛り上がるんじゃないかなーと。
ついでにそういう描写がもう少しあったほうが、最後の土御門が守りたかった日常にももう少し現実味が出たんじゃないかな。
おもしろかったですけどね。
読者はおいてけぼりくらっちゃいますよ、これ。
あとはそうですね。
神裂さんが一生懸命で真面目でかわいいなぁ、と思う一方で、2メートル近い刀を居合いってどうやってるんだ、とかは思いましたね。
居合いどころか普通に抜くことすらきついと思うのですが。
天草式でしたっけ?
神裂が使う神道や仏教をミックスし独自のアレンジがなされた十字教。
神を殺すための術式とか、そういうのがあるってのには納得しました。
神裂さんとのフラグにはさすが少年向けのラノベだなーと。
でもまあ年上の美人で可愛いおねえさんとああいうシチュエーションとか、高校生男子としてはあれが普通なのかな。
もう1つありました。
なぜ、当麻は「上条刀夜はいれかわっていない」と気づけたのか疑問でした。
アニメでは写真などのデータは入れ替わり前の状態が保存されていたので、あの状況で気づけたのはわかります。
が、原作だと違うんですよね。以前に写真か何かで両親の顔を知っていたってことなのかな?
原作でもアニメでもなんですが「なぜ上条当麻は上条刀夜が入れ替わっていなかったことをすぐに指摘できなかったのか」と魔術師サイドで疑問を思う人がいなかったのか、ってことが気になりました。
そこから違和感を覚える人がいてもおかしくないと思うんですけど。
その辺のちのち触れられるかな?
今回、インデックスの影がめちゃくちゃ薄かったですね。
確かに神裂もステイルもインデックスと和解したわけじゃないので、下手に顔合わせるわけにはいかなかったのでしょう。
青髪インデックスには笑いました。
[2回]
COMMENT
同じく!!
自分も最近禁書4読みまして、刀夜のところは同じ疑問持ちましたよ。納得いかないなーと思って検索したらここに辿り着いたので思わずコメントしちゃいました。
失礼しました。。。
Re:同じく!!
やっぱりあの場面は疑問ですよね。
検索してみると、同じような疑問を持つ人は結構多いみたいですね。
禁書5巻以降も読んだら感想書く予定なのでよかったらまた来てください。
コメントありがとうございましたm(_ _)m
答え
Re:答え
――本当ですね。読み逃していたようです(苦笑)
でもそうなると、記事にも書きましたが魔術師サイドで入れ替わりを指摘できなかった理由を疑問に思う人物はいなかったのかな?と思ってしまいますね。
情報&コメントありがとうございました!