ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル/今野敏
心霊テレビ番組の収録中、スタッフが首を骨折して死亡した。密室での出来事は事故死として処理されかけたが、警視庁科学特捜班(ST)は殺人の可能性を追う。スタッフ間の反目、霊能者、タレントらの人間関係が入り組む事件の真相は――。警察小説の名手が放つ、ST文書担当の青山翔が活躍する「色」シリーズ第1弾!
この作品からSTメンバーのそれぞれにスポットをあてた「色」シリーズが続きます。
ST=青山、毒物=山吹、モスクワ=黒崎だったので次は赤城さんか、翠さんにスポットがあたるのかな?と思っていたのですが、違ったのですね。
今回はST VS 川那辺管理官。
菊川さんの言葉にもあるとおり、「上司が意地を張ると、下が苦労する」ですね。
そして、ラストでは菊川さんがST寄りに。
あらすじにもあるとおり、心霊番組の撮影中にスタッフが死亡するとこからはじまります。
霊能者が登場し、「これは霊の仕業だ」とかやるわけです。そしてそれに興味津々の青山という図。
今回もまたキャップが苦労します。が、今回は捜査本部がないので、現場に上の立場の人間が川那辺さんのみ。
青山がめずらしくやる気あるので、そっちに驚いてたっていったほうがいいでしょうか。
そして所轄の刑事さんが、青山を気に入ったことにびっくりです。
少し気になったことがあるんです。
えっと、作中の季節はキャップの独白にある通り、“4月半ばをすぎて”。
そして、第一発見者の戸川さんが死体を発見したのは午前5時。
現場は空き部屋で、外の鉄塔やベランダの洗濯紐が見える状態でした。つまりカーテンは掛かっていないと思われます。
戸川さんは真っ暗な部屋の電気をつけたことで死体に気づいた、とのこと。
4月下旬の5時ってもう明るくないですかね?
明るかった気がするんですが、記憶が定かじゃない……。
私が住んでいるのは北海道で、事件が起きたのは東京だからかな?
テレビの中継とか見てると沖縄と北海道では1時間くらい違いますからね。
今ちょっと調べてみたら、今年の4月15日の日の出は5時9分だとか。
日の出の前でも結構明るいですから、5時でも十分明るかったんじゃないかな、と思います。
まあ、これだけ書いといてなんなんですが、特に気にすべきことじゃないんですけどね。
今回はサブキャラたちが結構好きでした。
戸川さんと千葉さん。いいですよね。
最後、戸川さんが出世するわけなんですがそのやりとりが好きです。
少しずつではありますがSTが受け入れられてきましたね。
次巻は赤。どんな話なのか楽しみです。
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