僕とおじいちゃんと魔法の塔 2/香月日輪
岬にたたずむ黒い塔で、幽霊のおじいちゃんと4度目の春を迎えた僕。高校に無事合格し、親友の信久とのんびり過ごそうとしてたところ、塔に予想もつかないはた迷惑なお客があらわれて――!?
魔女に魔道士、仮面の旅人、そして幽霊と、先客万来の不思議な塔。そこではじまる、わくわくするような出会いを通して、僕は僕らしく生きていく!! 大好評「魔法の塔」シリーズ第2段、高校生編スタート!!
昨日の続き。
塔にやってきた招かれざるお客様・エスペロスに振り回される話。
なんか拍子抜けというか、うーん。
思わず「これだけ?」と首をかしげてしまいました。
おもしろいんですよ? おもしろいんですけど、前巻が非常に重めなテーマだっただけに今回はぐだぐだやってるだけっていうか。
そんな印象を覚えました。
高校生編スタートと銘打ってますが、正確には高校入学前の春休みの話です。
そういやバッテリーの1巻も中学入学前だったなぁ、なんて思いつつ読んでました。
2人が合格した学校は条西高校。
妖怪アパートの夕士が通うのは条東商業高校。
あれ近所?
地獄堂と妖怪アパートも地理的に近いらしいので、全部近所っぽいですね。時系列が分からないので、なんとも言えませんが千晶や三人悪の武勇伝とか伝わってきたら楽しいのにな。
作中で、龍神(たつみ)の妹・晶子が「母さんみたく“いい人”になったら、気が強いだけに“イタイことになりそうだ」(要約)ってあるんです。
読んでる最中はそんなもんなのかな?程度だったんですけど、読み終えてみてどこかでそんなキャラ見たような?と考えてみたんですがわかりました。
妖怪アパートの青木先生みたいな人ってことですね。
気が強くて、自分が正しい事していると微塵も疑ってない“いい人”。
なるほど。あれはイタイ。
信久が大物すぎて笑いました。
自分の家じゃないのに、ああも「いいじゃん」と言ってのけてしまうのはすごい。
そしてギルバルスがかっこいい。おじいちゃんもかっこいいんですけど。
江角さんが食べることを制限しているのは、ギルバルスの主食が人間……、とかそういうことだったのかな?とか思ったり。
次元をわたる人間の中で江角さんが2人目の魔物クラスらしいんですが、1人目は誰だろ?
はじめは龍さんかな?とも思ったのですが、次元をわたるってことを考えれば骨董屋のほうがありそうですね。
最後のほうでエスペロスの力によっておじいちゃんに五感が戻るのですが、なんかいいなぁと。
拙い表現で本当に申し訳ないんですが、そうとしかいえない。
なくてもどうにでもなるけど、あったほうがいいんでしょうね。
孫を膝にのせて云々は、年齢なんかをよく考えたら突っ込みたくなりますけど、突っ込むほうが無粋なんだろうな、と。
そして、高校生活が始まり、エスペロスが転校してきたところで今巻は終わりです。
3巻で終わりなのかな?
9月発売らしいのですが、地元で買えるかなぁ……。
[2回]
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