そして龍太はニャーと鳴く/松原真琴
人語を解する猫のフェリス、そして、フェリスの言葉を解する少年・龍太。
龍太のまわりに、次々と不可解な事件が!
その場で聞こえた、猫の鳴き声の正体は?
フェリスは、仲間の猫の手を借りて、龍太とともにその謎に挑む!
第11回ジャンプ小説対象入選作+龍太の子ども時代を描く書き下ろし1編収録。
ちょっとスリリングでちょっとハートフル、新鋭の摩訶不思議ワールドが、「BLEACH」の久保帯人とのコラボレーションで登場!
ちょっと久しぶりの松原さんの作品です。
でも我が家にある松原さんの作品はあと1作だけだったりします。
図書館にもあと1冊あったかな?
【スペシャル・コミック よるのはなし】
【そして龍太はニャーと鳴く】
【出世払いで夕食を】
の3編が収録されています。
スペシャルコミックは久保さんが数ページの漫画を描かれてます。
まだBLEACH連載初期だったのかな?
最近、集英社みらい文庫で再発行されたナルトの
波の国編ノベライズが同時発売ってことを見るとけっこう古いんですね、この本。
確認したところ2002年の本でした。
今じゃ絶対こんなことやってもらえないですよねー。
主人公は猫(と少年)。
何百年と生きているらしい頭のいい猫・フェリスとその飼い主・龍太。
読んでいて
正太郎シリーズを思い出してしまいました。
頭の良さはどっちもどっちなのかな。
でも正太郎よりフェリスの方が人間との意思疎通は出来ています。
けど改めて思い返してみれば、正太郎もひらがなは読めるらしいですから、やろうと思えば会話することもできるんだろうなぁとか思って読んでました。
物語的には、スリリングというには微妙かと。
なんとなく展開が読めましたし、比較的ありがちな話だと思います。でも面白い。
すごくどうでもいい戦隊物の設定をけっこう細かく決まっているのはこのときからだったのだな、と(笑)
それにしても、この作品っていろいろ謎が残っているんですよね。
フェリスが何百年も生きている理由や龍太とフェリスだけが意思疎通できる理由とはいったいなんなのかとか。
龍太の彼女・清水宅の居候である桜ちゃん(けっこうがっしりした体格の男で常に女装。家事は完璧。実は男前)は普通に気になりますし。
(桜ちゃんはきっと攻めだよなーと勝手に思ってます)
さらりと読めて読後感がいい作品でした。
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