1/2のヒーロー 大疫癘の巻/七穂美也子
冥界から生還し、ようやく退院をした聖のもとへ神剣で自らを斬ってほしいという少女が現れる。
少女は魂鎮めの神社の巫女であり、その身に死の呪いを封じ込めていた。
夢のお告げを受け、藁にも縋る思いで神を祓うという百目の巫女を頼ってきたのだ。
大量の死者が冥界へ来るとい泰山府君の言葉を思いだし、聖は古の悲劇から生まれた呪いに勝負を挑むが…!?
他、番外編「麒麟の章」を収録。
タイトル、ルビふってないと読めませんでした。ダイエキレイと読みます。
少年陰陽師のタイトルなんかはルビの必要性がわからないのですが、今回は必要です。読めませんもん。
今巻は<第十一話 大疫癘の章>と<番外編 麒麟の章>を収録してます。
前巻で鷹矢により入院させられた聖が退院するところから。
真琴さんの発言に驚き、仁の登場に驚きって感じでした。
ちょっと残念だったのは、仁のビジュアルがあんまりかっこよく見えないってことですかね。
挿絵を描かれてる片山愁さん、もしかしたらこういう野性味あふれる感じのキャラクターって苦手なのかもしれませんね。
これだと挿絵に仁を描かないほうがよかったかも?ってちょっと思ってしまいました。
まあ、そこは大した問題じゃないんで別にいいんですけどね。
真琴さんと仁のやりとりが切なかったです。
お互いを大切に思うからこそ、拒絶して無茶をして……。
漁船に乗って密入国してきたとなってましたが、誰が運転したんだろうとちょっと疑問に思いました。
もし、漁師さんに運転させたとしたら、逃走者が3人になったはずですからやっぱり仁ですかね?
今回の賭けは、本当に一か八かって感じでした。
天然痘は知ってましたが、痘瘡神として神格化されていることは知りませんでした。
それだけ、昔は脅威だったってことなんでしょうね。
麒麟の章は、時系列がいまいち分かりませんでした。
夏休み前かな?
麒麟は確かにビールって言った方が分かりやすいかもしれませんね。
私が小さい頃、神獣・麒麟を知らなくてあのパッケージを見て「なんでこれがキリンなんだろう?」と思ってました。
今思い出すとかなり恥ずかしいですね。
閑話休題。
この麒麟・キキですがまた出てこないかなぁ。ピンチに駆けつけてほしいなぁ、とか思います。
お母さんでも可。まあそう都合よくはいかないでしょうけど。
真琴さんと仁のやりとりを見て、「素直になること」の大事さを学んだ聖。
ようやく東京行きの誘いに対する返事をするわけですが、やっぱりそう簡単に素直にはなれないものですね。
この巻でようやく夏休みが終わります。
随分と長かったですね。
そして一体いくら稼いだのか……。
えっと、鵺の三位買戻し金が1000万。
竜神は慰謝料込みで2000万。
玄武でがしゃどくろを退治して1億でしたっけ?
ざっと1億3000万。1月もしないうちに億万長者ですよ。すっごいなぁ。
次巻は夏休み後の話らしいです。
聖は結局、東京に行くのか……。気になります。
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