ゴーストハント 2 人形の檻/小野不由美
瀟洒な洋館に住む一家を襲うポルターガイスト現象。騒々しい物音、移動する家具、火を噴くコンロ。頻発する怪しい出来事の正体は地霊の仕業か、はたまた地縛霊か――。
家族が疑心暗鬼に陥る中、依頼者の姪・礼美が語る「悪い魔女」とは? ナルとともにSPRの一員として屋敷に赴いた麻衣は、礼美と彼女が大切にしている人形との会話を耳にする。
「礼美ちゃん、ミニーと話ができるんだって?」
一家を襲うポルターガイスト現象の正体とは!?
――リライトを経て、恐怖を増した第2巻!
図書館で借りてきました。
これの続編です。
時間軸としては1巻から3ヶ月ほどあとの出来事らしいです。
この作品の基本スタイルは、あーでもないこーでもないとわいわいやりながら事件を解決していくってことなんですね。
納得しました。
今回の舞台は歴史ある洋館。
なんとなくイメージは避暑地の別荘です。
そこで起きるポルターガイスト現象に迫っていきます。
前巻で幽霊が全否定されていたので、ちょっと不安だったのですが今巻はちゃんと幽霊がでてきて安心しました。
作品の比較的はじめの方(2章ぐらい?)で「床下に借り暮らしの妖精(こびと)さんでも」という台詞があるんですが、あまりにもタイミングよすぎてちょっと笑ってしまいました。
だって昨日アリエッティやってたじゃないですか。私はまだ見てないんですけどね。
アリエッティの原作・
床下の小人たちが発表されたのが1952年。
1956年にはすでに邦訳されていますから、
改題前(1989年発表)ですでに書いてあってもおかしくはないんですが、きっとリライトの際に付け加えられた文章なんだろうなぁ。
麻衣が体を張りすぎな気がしました。
女子高生のやることじゃないよな、と思いましたが、麻衣は
建築探偵シリーズの蒼と若干似ているというか。
雑用係という立場から現場をちょろちょろして、無愛想な上司にかわり関係者と会話して様々な情報を得る。そしてそれを夢の中で整理している、と。
だから、ああいう危険な目にあうことで強制的に意識をフェードアウトさせてるんだろうなぁ。
ちょっと違和感を感じたのですが、サイコメトリーをできる人のことをなんといいますか?
私はサイコメトラーが一般的だと思っていたのですが、この作品ででてきたのはサイコメトリスト。
なんか違和感があるのですが、私だけでしょうか。
まあ、どっちでもいいんですけど。
ナルと真砂子の関係が気になりますね。いったい何があってああも苦手にしているんだろう。
どんどん仲良くなっていくメンバーたちがちょっと可愛かったです。
こういうエピローグ好きだなぁ。
次巻もまた楽しみです。
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COMMENT
No Title
Re:No Title
これ、ミステリーではないかと思います(^^;)
どちらかというとホラーかと。元々が少女小説なので読みやすいですよ!