サイコバスターズ 1/青樹佑夜
組織(ファーム)で養成された、能力覚醒者(カテゴリ・ワン)の少年・少女5人が、陰謀をたくらむ、その組織に立ち向かう!
漫画『Get Backers<奪還屋>』の超人気コンビがファンタジー小説に挑む!
サイコバスターズ 2/青樹佑夜
発火能力に、気功使い、予知能力……と超一級品のサイキック・パワーを持つ5人がモンスターのように活躍する!
少年マガジンで連載中『Get Backers<奪還屋>』の人気コンビが放つ、スーパー・ファンタジー第2弾!
翔、条威、綾乃、小龍、海人の「カテゴリ・ゼロ」の5人と、「グリーンハウス」で育てらた百々路樹潤ら5人のサイキッカーの超能力対決が、激しくも、悲しい……。
翔に接近する、真翠さやかは、美しく、条威と灯山晶の仲が、怪しい……。
サイコバスターズ 3/青樹佑夜
カテゴリ0――恐るべき能力を持つ翔をめぐり、組織(ファーム)と超能力少年(サイキック)たちの壮絶な戦いがくりひろげられる!
少年マガジンで連載中『Get Backers<奪還屋>』のスーパーコンビが贈る、大人気シリーズ完結篇!
3年半前のある事故によって翔のなかで覚醒した危険な能力。
その力を利用しようとする謎の組織『FARM』に対して、「伝説のサイキック」馳龍馬や、条威ら超能力少年たちは命をかけて翔を守る。
死闘の果てに待つものは……。
これ、
コミカライズ作品があるんですが、そちらと設定や展開が結構違うんですよね。
だから先に原作を読みたくて図書館で借りてきました。
ジャンル的にはサイキックバトルでしょうか。
超能力者養成施設から逃げ出した4人――条威、海人、綾乃、小龍。
この4人を助けた主人公・翔が戦いに巻き込まれていくわけです。
しかしながら、何の力もない。運がいいだけの一般人だと思われていた翔にはものすごい力があって。
それを利用して世界崩壊を企む超能力者たちから命がけで翔を守る話です。
あらすじ、というか2巻の帯間違ってますね。
「カテゴリ・0」は翔(とその父・龍馬)のこと。
条威たち5人はカテゴリ・1です。こういうのは初版だからこそのミスなのかな。
初めて読む作品ではなかったので、だいたいの展開を覚えていました。
でもそれなりに楽しめました。
まあ、「青樹佑夜」名義で書いてるってだけでなんとなく展開が想像できる気もしないですけどね(笑)
この人はペンネームの多さにも驚きますが、その多くがドラマ化やらアニメ化やらしているので本当にびっくりします。
主人公の翔ははじめ能力なんてない普通の、いやちょっと気弱で押しに弱い中学生かと思われていたんです。
しかしそれは違ったんです。本人すら知らなかった能力が翔にはあって。
例えば崩壊する建物の下敷きになって自分自身が死にそうになったとしましょうか。
もしかしたら、何千回も何万回も試したら上手い具合に崩れた瓦礫が組み合わさって助かるかもしれません。
翔の能力は自身が助かるまで何度も歴史を繰り返すんです。
万一を本当にやってしまうんですね。タイムリワインダーなるその強大すぎる能力にはもちろん弊害があって。
能力を多様することで時間が歪んでしまうんです。
翔の住む街を中心に半径数キロだけが、時間が遅れてしまいタイムパラドックスを孕んだ危険な状態に陥ってしまうんですね。
最後の展開には本当に驚いてしまいました。
全てのはじまりとなった三年半前のバス事故。
それをなかったことにしてしまうわけです。そのとき同乗していて仲良くなれたらしい「野生種」の仲間たちはまあいいんです。
「栽培物」の能力者たちと翔が出会う機会はあるのかな、と。
嫌いじゃないんですよ。麻耶、猛丸、将のあの3人。
麻耶がツンデレっぽいなぁと思って読んでましたが、コミカライズでは猛丸がツンデレっぽかったような。
バス事故を回避したとはいえ、猛丸の絶望的な学校生活が変わっているとは思えないんですよね。
だから、彼には翔と出会って明るさを手にしてほしいものですね。
原作の設定を忘れないうちに、コミカライズの方も読んでしまいたいと思います。
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