ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ/浅倉卓弥
『四日間の奇跡』から7年、異色のファンタジーノベルの誕生。
ビートルズの同名タイトル曲、不思議の国のアリス……
サニーサイドアップの目玉焼きが大好きな7歳の少女ルーシーとヘンダーソン先生。そしてセイウチのお話。
奇妙で切ないファンタジーの世界で遊んでみませんか。
でもいったい、なんでセイウチなんだ!? その答えは――
たまたま目に付いたんで図書館で借りてきました。
この作者さんの作品はじめて読みました。
読んでいてすごく不思議な感じがしました。
物語は語り部の男性(30半ば)が7歳のころ、セイウチから聞いた物語――7歳の少女・ルーシーが井戸の底の世界を冒険する話――に脚色を加えて語る、という体裁をとっています。
が、語りの途中でさもルーシーも一緒に話を聞いているような体裁をとっているので一体どういうことなんだろう、と首をかしげてしまいました。
ニヤニヤ笑いを残して消えることの出来ない半人前のチェシェ猫、お茶会をする青年たち、巨大な芋虫などなど。
私、
不思議の国のアリス読んだことないんですけど、すごくそれっぽいです。
大人向けの童話といえばいいんでしょうか。
児童書やヤングアダルトではないかな、と思います。この作品はあくまで一般向け。
この作品、文庫にしたらかなり薄くなると思います。
というのも、この本ハードカバーなんですけど普通のもの比べてかなり紙が厚い上、文字が大きく、行間も広いんですよ。
前半会話がほとんどないので、文字数的には結構多いと思うんですけどね。
あらすじを読むと、まるでなぜセイウチなのかわかるような印象を受けますよね?
正直な話、まったくわかりません。
セイウチの正体はまあわかるといえばわかりますけど、それだけです。
なぜセイウチなのか、セイウチはなぜあそこにいたのかなどは特に触れられていません。
ルーシーが最後どうなったのかもぼかされているというか。
私がきちんと読み取れていないだけなのかもしれませんが……。
普段、この手の作品を読まないこと、ルーシーが井戸の底の世界に迷い込むまでの前置きがかなり長いことなどがあり、中々物語に入り込めませんでした。
語り部の自己ツッコミが若干ウザイことなんかもあり、途中で読むのやめてしまおうかとも思いましたよ(笑)
我慢の限界が訪れる前に物語に入り込めたので最後までなんとか読めましたけど。
前述の通り、この作者さんの作品初めて読んだんですけど、ブクログを見てると「他が面白かったから期待したけど~」というレビューがいくつかあるのでこれはハズレだったのかもしれませんね。
機会があったら他の作品も読んでみたいと思います。
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