妄想女刑事(デカ)/鳥飼否宇
やだっ、解けちゃった★
(天然系女刑事+暴走珍推理)×謎のバーテン=名推理!?
ミステリ界のトリックスターが放つ、抱腹絶倒コミカル・ミステリ!
警視庁捜査一課に配属された宮藤希美(29・自称酒豪)には、ある奇癖があった。ひとたびスイッチが入ると、ところかまわず妄想の世界に入りこんでしまうのだ!
先輩刑事・萩野(42・美少女オタク)相手に日夜、妄想じみた珍推理を繰り広げているが、謎めいたバーテンダー御園生の手にかかると何故か辻褄の合った推理に翻訳され……!?
ラッシュ時の通勤電車で見つかったバラバラ死体の謎
オタクの聖地で発見された女装コスプレ死体の真相など
都会を騒がすオカシな事件の数々をモーソー推理でズバッと解決★
(できるのか……!?)
図書館で借りてきました。
表紙に惹かれて手に取ったのですが、最近こんな感じのばっかり借りてるなぁ。
【プロローグ 宮藤希美の登場】
【事件ファイル1 独身中年ゴシチゴ暗号事件】
【事件ファイル2 通勤電車バラバラ殺人事件】
【事件ファイル3 日本観光コスプレ変死事件】
【事件ファイル4 先輩刑事モンペで殉職事件】
【事件ファイル5 世界遺産アリバイ幻視事件】
【エピローグ 御園生独の退場】
が収録されています。
連作短編集っていっていいかな。
書き下ろしならではの話です。
これが雑誌掲載だったら絶対怒られると思いますよ。
なんとなく、
謎解きはディナーのあとでみたいな話なのかな?と思って借りてきたんです。
女刑事がバーテンに相談して、バーテンが安楽椅子探偵をこなす感じっていったらわかります?
が、微妙に違いました。
推理するのはあくまで、希美なんですよね。
御園生さんの正体がまさかあんなんだとは思わなかったからなぁってのが正直なところです。
まあ、途中で何か怪しいなとは思っていましたが。
初っ端のミスディレクションのせいで気付くのが遅れてしまいました。
どことなく、連続テレビドラマっぽいなと思って読んでました。
最近多いじゃないですが、コメディ要素強めの刑事モノ。
前述の謎解きはディナーのあとでとかもそうですよね。
若干、読みづらかったです。
この手の作品って読みやすさが重視されているというか、さらりと読めてナンボって感じのものが多いんですが、文体がちょっと。
慣れれば気にならなくなるかな?って感じなんですが、この方の作品はじめて読んだので仕方ないですね。
というかこの作品、事件関係者たちの名前がほぼ県名なんですよ。
福井、石川、秋田、長野、山口、福岡、徳島、奈良、千葉、
香川、宮崎、岡山、宮城、長崎、熊本くらいかな?
志賀(滋賀)ってのもあったんですけどこれは県名ひっかけたわけじゃないのかな。
県名に関係ない名字の人物もたくさんいるんですけどこれだけいるとこれもまた法則なのかなーと思って読んでました。
一応、バーテンは退場していますが、希美は再び彼を求めてめがねを新調しに行ってますし、続いてもおかしくはないのかな?
図書館で目に入れば借りるかもしれませんが、きっと自ら探して借りるってことはないだろうなと思います。
正直、そこまで魅力を感じられませんでした。
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