黄金色(きんいろ)の蛇は謎を招く/あきみれい
考古学者の父から、誕生日祝いに謎めいた「黄金色の蛇の腕輪」を贈られた祐太。ところが、それを腕に通してみると……。中学生の祐太が古代エジプトの王子、セフル・セベクの不思議な力を借りて、さまざまな事件を解決していく学園ミステリー。『ヒント?』連載作品に書き下ろしを加えてカラフル文庫で登場!
図書館で借りてきたんですが、正直、何をおもってコレ借りたのかすごく謎です。
なんで借りたんだろう……?
【第1話 テフネトは愛を哀れむ】
【第2話 アヌビスは想いを解く】
【第3話 バステトは記憶をつなぐ】
が収録されています。
物語は中学生の少年・祐太が、父から腕輪を貰ったことからはじまります。
『エジプトのいにしえの王族が使っていた』という触れ込みのそれを腕にはめたところ外れなくなってしまうんです。
その腕輪には古代エジプトの王子・セフルの魂が封印されていて。
セフルの「神を見ることができる」という能力を利用して、日常でおきる事件を解決していく話、というもの。
あらすじでは学園ミステリーと銘打たれていますが、これは絶対ミステリーじゃないです。
1話こそまあミステリーっぽいですが、2話3話は絶対違う。
セフルの能力が事件関係者を勝手に選別してくれるので、興ざめというか。
これでミステリーにしようと思ったら相当頑張らないとダメなんじゃないかな。
児童書ということもあって非常に読みやすかったです。
まあ、内容があまりないってこともあるんですけども。30分程度で読み終えることが出来ました。
比較的本を読むのは早いほうだと思っているんですが、それでも早すぎるなぁ。
作者(と編集)は続編を出す予定があったのか、内容的にはいかにも続きがありそうな感じ。
事件(?)を解決していくたびに、徐々にセフルの呪いがとけていき最終的には……って感じになる予定だったんだろうな。
ですが、5年以上たってますが続きはまったく出ていないようです。
まあ、カラフル文庫って思い出したころに復活したり(
ウィズ・ドラゴン)、文庫で発売されたり(
暗き夢に閉ざされた街 ・
時空ハンターYUKIを改題)するのでこれから先も発売されないとは限らないんですけどね。
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