GOTH モリノヨル/乙一 写真/新津保建秀
12月のある土曜日、森野夜はひとり殺人現場へと向かった。記念写真を撮るために――
書き下ろし小説100枚×新津保建秀の撮り下ろし写真で鮮やかに浮かび上がる、黒乙女の輪郭。
乙一GOTH6年ぶりの最新作!
図書館でたまたま見つけたので借りてきました。
GOTHにこんなものがあったのなんて知りませんでした。
【GOTH番外編 森野は記念写真を撮りに行くの巻】とたくさんの写真が収録されています。
帯の感じからして、
映画化された時に出版されたものっぽいですね。
正直、写真にはあまり興味がなく、乙一さんの小説だけが目当てだったんですが、小説を読み終わってからだと写真もそれなりに楽しめました。
被写体の少女って、単行本のカバー裏の少女と同一人物なのかなー?とか思ってみていました。
引っ張り出してきて確認するのはちょっと面倒だったので、きっと謎のままですね。
まず、小説。
おもしろかったです。
相変わらず森野夜は殺人犯とのエンカウント率が高すぎますね。
タイトルの「モリノヨル」は、登場人物の"森野夜"と事件現場である“森の夜”の二重の意味がかかってるんですが、こう薄暗い感じで淡々と進んでいくこのシリーズ好きです。
今回も森野夜は何もしりません。
殺人犯との邂逅を望む彼女は実は何度も殺人犯と遭遇し、狙われているんです。
でも、森野夜はそれ知らない。
それを知っているのは少年と犯人だけで、少年の手によってそれは闇の中に葬り去れら手しまう、と。
少年は犯人をも手玉にとっている印象があるので、やっぱり全ては少年の掌の上なんですよねー。
少年の名前はここでは明かされていません。
気になる方は本編を見てね、ってことなんでしょうか。
次、写真。
比較的薄めの本なんですが、カラーページが半分をしめ、小説部分もそれと同一の紙を使っていることもあってちょっと重いです。
小説を読んだあとだと、「小説のあのシーンはこういうことだったんだな」と思いながら見ることが出来ました。
ただ、最後の方にあるミニスカートの少女が「あれ?」と。
前半にある写真が黒タイツだっただけあってちょっと首を傾げてしまいました。
写真とか基本見ないので、ちょっと新鮮でした。
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