消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京/柴田よしき
何も聞いてないよ――。またしても同居人の突発的な旅行につき合わされることになったオレ。今度は東京だ。嫌な予感がしていたのだ。上京したオレを待っていたのは猫、猫、猫。そしてやはり、死体。しかも人間の死体とともに、友だちになったばかりのアビシニアン、デビットも死体で発見される。殺人? 自殺? そんなことには興味ないが、殺「猫」犯は見つけださなきゃならない。しかし、密室で誰が、どうやって人間と猫を殺せたのか。オレは他の猫たちと犯人を追い詰める。本格ミステリーシリーズ第2段!
近所の本屋では小説は作者ごとに並んでいるのですが、作者が女性なら赤、男性なら青の見出しがついてるんです。
で、この柴田よしきさんは女性。
……なんですけど、青の見出しなんですよね。多分名前だけみて間違ってるんでしょうけど、なんか嫌だなあと思います。
それでもわざわざ指摘しようとは思えないんでかなり長いことそのままになってます。誰か気づく人いないのかな。
今回は桜川先生がいきなり上京するところから始まります。
理由はあんまり重要じゃないですね。
桜川先生の大学時代の知り合いが雑誌のインタビューで当てこすりというか喧嘩を売ってきたというか。
それにぶちぎれた、ってのが理由。
まあ、ぶちぎれて急に上京したものですから、正太郎と一緒に泊まれる宿がなく、正太郎は出版社のプレハブ小屋に泊まる事に。
小屋では猫たちの撮影が行われていてちょうど良かったんですね。
その夜、殺人が起こり……ってのがあらすじです。
タクローが可愛い。
赤虎の若い雄なんですが、若干ツンデレっぽい。
はじめは正太郎を威嚇していたんですけど、最後には「……男の親友が欲しいんだ」ですからね。
タクローはこの巻に登場して以来、出てこなかったんじゃなかったかな。
また出てこないのかなーと思っているんですが、ここ最近このシリーズ発売されてないんですよね。
エピソード的にはまだあるはずなんですけど。どうなってるんだろ?
正太郎が桜川先生と意思疎通をはかろうとするところが楽しかったです。
いかにして、事件現場に行くのか。
猫の不思議な力がすごくて、でもちょっと悲しくて。
モッくんも好きだな。ほんとにちょっとしか出てないんですけど。
前巻では浅間寺の親父さんがいたから、意思疎通にはそこまで困らなかったのですが、今回は親父さんいないですからね。
桜川先生は正太郎との意思疎通出来てないですからね。
でも1番大事なところでは同じことを考えているんですから、普段意思疎通が出来なくてもいいんでしょうね。
和泉くんに関してはあえて触れないほうがいいかな?と思うので触れません。
彼らの感情はここから先明らかにされることはないでしょうから。
とりあえす、作者のデビュー作を考えみるにそういうことに寛容なんだろうな、程度です。
まあ、デビュー作読んだことないんですけど。
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無題
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Re:無題
前回、お言葉に甘えてトラックバックさせていただいたのですが、まだ承認されていないようです。
うまく送れてないのかも?とちょっと不安なので承認していただけると助かります。
今回もまたお言葉に甘えさせていただこうと思います。
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