息子はマのつく自由業!?/喬林知
「ゆーちゃんは、自慢の息子よ。パパとママの大傑作」
でもねえ、ほんとに、これで特殊な職業になんか就けるの?
少女趣味だがある意味最強の母・美子、地球産悪魔で銀行家の父・勝馬、エリート街道をひた走る兄・勝利、でもって正義漢の次男坊(ゆーり)は、高校生にして職業・魔王だったりするのだが……。
円満だけど何となくズレてる渋谷家+αの、封印された過去を大暴露!? 毎度おなじみまるマシリーズにまる秘ストーリー堂々登場!
ちょっと間のあいたマ王です。
今回は番外編。
3編収録されていますが、主役であるはずのユーリはほとんど登場していません。
登場していても、乳児だったり、幼児であったりなので。
今回はユーリを囲む家族たち視点の話です。
まずは
『息子はマのつく自由業!?』。
ユーリが生まれる前というか、美子さん(ユーリ母)と勝馬(ユーリ父)がつきあいはじめるところだとかも描かれています。
さらりと暴露してしまうお父さんもお父さんですが、「羽は!?」と返してしまう美子さんもすごいなぁ。
さすがです。
そして、厭世観漂うコンラッドに説教してしまう勝馬ですが、この辺はさすが親子だなぁ、と思いました。
「タクシー相乗りの名付け親」であるコンラッドですが、そのときの様子も描かれています。
コンラッドがかっこよすぎます。
次は
『眞魔国でマた逢いましょう』。
ユーリ生後4ヶ月です。
病院で虐待を疑われて(実際はただの蒙古班)、ソーシャルワーカーの手で美子さんと離れ離れにされてしまうんです。
もちろん美子さんは怒り狂いますよね。
そんな美子さんから逃げるため、ソーシャルワーカーが逃げ込んだコンビニに立てこもり犯がやってきて……という話。
実はこの時、ユーリとコンラッドは接触していたのですね。
生後4ヶ月のことですから、もちろんユーリは覚えているわけないじゃないですか。
それでも、ユーリはコンラッドとはじめて会ったとき、「どこかであったことがないか」と聞いているんです。
きっとどこかで覚えているんだろうなぁ。
そして、ロドリゲスのお仲間がいったい何者なんだ……。
ぶっちゃけ、私ガンダムわからないんで、言ってることは半分もわからないんですが、この人たちもすごいですよね。
最後
『弟』です。
ユーリの兄・勝利視点の話です。
勝利8歳、ユーリもうすぐ4歳のプチ家出の話。
ニューヨークの街中で、喧嘩して離婚の危機を迎えた両親のもとから逃げ出すんです。
いくら頭が良くて子どもらしくない子だとはいえ、勝利はまだ8歳。
幼すぎて、ユーリを守ることすらままならないわけです。
早く大人になりたい、と願うもののそれが叶う訳ないことも勝利は理解しているわけです。
まだ幼すぎてわかっていなかったのでしょうが、地球の魔王・ボブに後継者へと望まれます。
ボブのあとを継ぐことで、ユーリの支えになれるってのもあるんでしょう。
妹が欲しかったとか、ギャルゲーのキャラ名にしてみたりとある意味嫌がらせみたいなことしてますが、ユーリが大事であることは間違いないんですよね。
本当にユーリはみんなに愛されています。
次巻は本編にもどるのかな?
辛い物語になるんですよね。楽しみではあるんですが、辛いのはいやだな。
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