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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】輪渡 颯介」の記事一覧

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迎え猫 古道具屋皆塵堂

迎え猫 古 道具皆塵堂/輪渡颯介
幼い頃から続く不運は「猫の祟り!?
笑えて、泣けて、ちょっぴろ怖い?
憑きものだらけの古道具屋に曰くあり?の猫が集まり…
猫好きにも大満足の「人情怪談騒動記!」

魚屋・巳之助の知り合いである幸七の仲間が次々と首を括った。祟りに怯える幸七は、以前皆塵堂に居候していて幽霊が見えるという太一郎を頼るが、太一郎の態度に異変が。
一体何が見えた? 幸七はどうなる?
一方、猫に囲まれて暮らすのを夢見る巳之助のまわりに、続々と猫が集まってくる。巳之助は野望実現のため一計を案じるが……


図書館で借りてきました。
いつの間にかシリーズ1作目 文庫化していたんですね。


【次に死ぬのは】
【肝試しの後に】
【観音像に呪われた男】
【煙草の味】
【三途の川で釣り三昧】

の5編が収録されています。
毎度のことながら、連作短編集です。

前巻の感想に「皆塵堂にやってきた新しい手代が不思議な目にあうっていうパターンなのかな?そういうものだとパ ターン化してしまうのもいいかと思いますが、それはそれで難しそうな。」とか書いてるんですが、今回は新しい手代は登場していません。

変わりに猫が山ほど登場しています。
鮪助と白助は前作からですが、さらに雷鼓、野分、茶四郎、黒兵衛、春疾風、夏木立、秋時雨、冬日和、玉で全部かな?
ちょっと多すぎます(笑)

で、人間はオールキャラで、巳之助がえらい活躍してますね。
猫が出るからってこともあるんでしょうけど。
今回は太一郎がちょこちょこ出てくれたのでちょっとうれしいです。

そして、太一郎本人は猫が嫌いなのに何故ああも猫に好かれるのでしょう。
構いすぎると嫌われるとかそういうのはありますが、それだけじゃないんだろうなぁ。
まあ、その辺は本筋に関係ないからまあいいや。

未練があるから化けて出るとはいいますが、こういう未練ってのもあるんだなぁ、と変に関心してしまいました。
死体を見つけてもらいたいとか、そういうのはまだわかるけど、猫の面倒を見てもらいたいというのはさすがに想像できませんでした。
あと、線香を焚くのってそんな意味があるとは……。
知りませんでした。

ラストで巳之助の2つの夢のうち、1つが叶います。
猫を飼うということは根気のいる作業と周囲の協力のおかげでどうにかなりましたが、可愛い奥さんを貰うというのはどうだろうなぁ……。


続きに関してはどうかな?
なんかこれで終わってもおかしくないような気もするんですが。
一応【次に死ぬのは】は雑誌掲載なんですが、その雑誌はメフィストだからなぁ。
それ以外が書き下ろしだということを思えば、雑誌掲載を経ずに1冊出てもおかしくないような気もします。

とりあえず、続きが出て図書館で買ってくれればまた借りてきたいと思います。

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蔵盗み 古道具屋皆塵堂

蔵盗み 古道具皆塵堂/輪渡颯介
曰く品が集まる皆塵堂の新たな手代は盗人だった!?
「開かずの蔵」がついに開かれる?
大好評の「人情怪談騒動記」!

小間物問屋橘屋の手代だった益治郎は、濡れ衣を着せられ店を追い出された。三日後の夜、店の様子を見にいって若旦那に追いかけられた益治郎を、甚左という名うての盗人が助ける。甚左は益治郎に、意趣返しに自分が橘屋から金を盗むから、お宝ありと目をつけた古道具屋を調べるため、働くように頼む。その古道具屋とは、曰く品ばかりが集められた皆塵堂だった……。


図書館で借りてきました。
これで輪渡さんの作品は3つ目なのでカテゴリ作ります。


帯に「妖怪と古道具屋、私も書こうと思ってました。先を越された!――香月日輪さん推奨!!」とあるんですが、設定こそ香月さん好きそうですが、内容の傾向的には香月作品と結構違うので香月さんの「妖怪と古道具屋」はそれはそれで読んでみたいな、と思いました。


【水底の腕】
【おいらの机だ】
【幽霊屋敷 出るか出ないか】
【人形の囁き】
【蔵の中】

の5編が収録されています。
いつもの通り、連作短編です。

今回の主人公はあらすじにあるとおり、益治郎。
濡れ衣を着せられた男が泥棒・甚左に協力するために、皆塵堂へと潜入します。
前巻の主人公である庄三郎はやはり予想通り、時々登場するキャラになっていました。

今回、オールキャラながらも太一郎の出番が少なくてちょっと残念でした。
まあ、太一郎の能力的に常駐してしまうと、物語としてつまらなくなってしまうからかな、と。
幽霊を見ることが出来てその来歴までもあててしまうわけですからね。
うーん、結構好きなんだけどな。


甚左についてははじめこそ騙されましたが、途中から正体はわかっていました。
なので、正体が言及されてもやっぱりなーって感じでした。
正直、退治場面には本物も同席するのかな、と思っていたんですがさすがにそこまでしなかったんですね。

皆塵堂で働くうちに、益治郎は後一歩のところで踏みとどまれる程度には心を癒すことが出来た訳で。
それに関してはよかったな、と思いました。
太一郎が風邪をひいて寝込んでしまいますが、まあその程度ですんだんですからよかったんでしょう。
(まあ、この時代なら風邪もバカに出来たもんじゃないとも思うんですがフィクションですから笑)

開かずの蔵に関しては、まあそんなものかな、と。
お宝が眠っているとはさすがに思ってなかったですし。
この一連の話は益治郎が大黒様に呼ばれたちょっと不思議な縁の話だったってことですね。

きっと次巻もあるんだと思うんですが、次もまた皆塵堂にやってきた新しい手代が不思議な目にあうっていうパターンなのかな?
そういうものだとパターン化してしまうのもいいかと思いますが、それはそれで難しそうな。
どちらにせよ、次巻が出たらまた借りてきたいと思います。

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猫除け 古道具屋皆塵堂

猫除け 古道具屋皆塵堂/輪渡颯介

死霊に魅入れられた男に憑いていたのは「化け猫」!?

故郷の田畑を失った庄三郎は失意のまま江戸に赴き、神社で寝泊りをしていた。ある晩、女が藁人形に五寸釘を打ち付けているの見て、恨みから自分も丑の刻参りをしようと考え、道具一式を皆塵堂で買う。だが、その古道具屋に集まるのはあいも変わらず「曰く品」ばかり。

呪いは本当に効くのだろうか?



図書館で借りてきました。
以前紹介したこれの続編になります。


【丑の刻参りの女】
【曰く品の始末の仕方】
【憑いているのは】
【頭の潰れたふたつの屍体】
【猫除け根付】

が収録されています。

前巻紹介時、私勘違いしていたんですが、この作品の主人公は別に太一郎って訳じゃないんですね。

この作品のメインはあくまでも「皆塵堂」なんですね。
皆塵堂に関わることになった人間がメインに語られるから前巻は太一郎が主人公のように見えた、と。

でも、今巻での太一郎の立ち位置は顧問役とでもいえばいいのかな?
皆塵堂から実家に戻っている太一郎ですが、皆塵堂で曰くつきの商品を手に入れた際にそれを鑑定してあげてるというか、引っ張り出されているというか、そんな感じ。

今巻はあらすじにも登場している庄三郎がメインに置かれています。
皆塵堂に居候していた庄三郎も最終的には自分の身のおき場所を手に入れているわけですから、次巻ではメインに語られることはなく時々登場するようなキャラになるんだろうな。

きっと、最終巻でメインに描かれるのは伊平次だろうと思っているんですがどうかな?


連作短編集であるこの1冊。
今巻のメインテーマは「因果応報」とでもいえばいいかな。
作中でも語られているとおり「酷い行いをしたものは最終的に碌な目にあわない」って話。
丑の刻参りだとか呪いの掛け軸云々言ってるけど「人を呪わば穴二つ」とはちょっと違うんですよね。

庄三郎を騙した2人に関しては所在が知れないこともあり、その後どうなったかはわかりませんが、酷い目にあっているんだろうな。


庄三郎に憑いていた“モノ”についてはちょっと驚いてしまいました。
私、結構多くのこういう本を読んできたと思いますが、こういうのははじめて読んだ気がします。
それにしても、庄三郎にそれが憑いたままになっていなくて本当に良かったですね。


幼いころのトラウマで色々と苦手なものが多い太一郎。
そんな太一郎が苦手な猫を飼いはじめたのは無理矢理だったとしても、少しずつ歩み寄ろうとしているのはいいなと思いました。


図書館に3巻もあったのでそのうち続きを借りてきたいと思います。

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