僕とおじいちゃんと魔法の塔 1/亜円堂(原作/香月日輪)
岬の上に建つ不思議な形をした塔。
偶然見つけた陣内龍神は、そこは龍神の祖父、秀士郎が建てた塔で、しかも幽霊となって今でもすんでいる家であると知る。
家族との接し方、生き方に悩む龍神に、秀士郎は自分とは何かを教えていく。
父の考えや祖父の考えに触れて龍神が出した結論は……。
『妖怪アパートの幽雅な日常』の著者、香月日輪原作の大ヒット作がコミックスで登場!!
大人も子供も共感できるワクワクするような世界が始まる!!
先日購入した
魔法の塔のコミカライズです。
香月作品は続々とコミカライズされていますね。
【MAGIC.01…魔法の塔…】
【MAGIC.02…本当の気持ち…】
【MAGIC.03…ここから始まる…】
上記3話が収録されています。
内容的には1巻の半ばくらいまでなのかな?
良く出来た家庭にどこか疑問を覚えながらも暮らしていた主人公・龍神(たつみ)が死んだはずのおじいちゃんと魔法の塔で出会い、交流していくんです。
が、死人と交流しているなんて普通の人が信じるわけもなく、龍神をおかしいものとしてしまうんですね。
家族に見張られるというか、そういうこと状態に耐えられなくなってってところまで。
なんというか、香月さんも書かれてましたけど、塔の設定集が見てみたいと思わされました。
原作では想像するしかなかった塔のあちこちにある芸術品。
コミカライズではもちろん描かれている訳なんです。
巻末に設定イラスト集があるんですが、それを見ているだけでも楽しかったです。
そして、カバー裏には組み立てられる塔もあるんです。
試してはいませんが、コピーしたらちゃんと塔が出来そう。こういう遊び心大好きです(笑)
普通、杖持ってる人が肩を組もうと思ったら、杖持ってない方の腕回すんじゃないかなーとか。
ごそごそしてるけどギルバルスは一体どこからタバコ出したんだとか(笑)
そういう細かい点は気になりましたが、大まかな流れは楽しかったです。
というかギルバルスでかいなぁ。
龍神たちが小学生だから余計大きく見えるんでしょうけどね。
龍神のクラスメイトたちにはイラっとしてしまいました。
「陣内君ってイジワルなのね!」とか言ってる子たちが幼稚ないじめをしている訳ですが、そっちの方がよっぽど酷いだろうにと思ってしまいました。
このいじめに関しては龍神の両親は気付かなかったんだと思うのですが、自分の子どもの発言が原因でいじめられたとき、彼らはいったいどういう反応をしたのだろうか、ちょっと気になりました。
いじめられる原因となる発言をした龍神を怒るのか、それともいじめられて可哀相にと龍神を慰めてクラスメイトに対し怒りを覚えるのか。
きっとこの家族なら前者なんだろうなぁ。
回想シーンでしか登場しないにも関わらず、魔法の塔の重要人物である江角さん。
この人、思っていたよりもカッコいいので、雅弥先輩がどんな感じになるのか今から楽しみです。
これの掲載誌って季刊誌なんですね。
それじゃあ、続きが出るのは随分先のことになるんだろうなぁ。
楽しみに待ちたいと思います。
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