ゴーストハント 3/いなだ詩穂(原作/小野不由美)
1人の少年の自殺。その後、緑陵高校をおそいはじめた食中毒、家事……、調査を開始した麻衣たちSPRが見つけた奇妙な符号「ヲリキリさま」に隠された真実とは……?
オリジナルショートストーリー「サイレント・クリスマス」を同時収録。
これでゴーストハントのコミカライズも3冊目なので、カテゴリ作ります。
まだ「読書感想文」で検索されてる方は、提出日が最初の授業とかそういうのなんだろうか。
もうちょっと計画的に宿題しましょーよ(笑)
【禁じられた遊び】と
【サイレント・クリスマス】が収録されています。
リライト版でいうと
【禁じられた遊び】は4巻の
死霊遊戯にあたります。
【サイレント・クリスマス】は漫画版のみのオリジナルなので、リライト版にはあてはまるものはありません。
オリジナルといいつつ小野不由美さんが原作書き下ろしてるとのことなのでどこかで読めるといいのですが。
リライト版を読んでいるので
【禁じられた遊び】の方はストーリーはわかっていました。
漫画と小説ではやっぱり怖さを感じる点が違うわけですが、これは怖いというよりドキドキといったところでしょうか。
禁じられた遊び=ヲリキリさま=コックリさんを装った呪詛な訳ですが、文字を読んだだけではちょっとイメージしずらかったヲリキリさまの用紙が絵になっているのはよかったです。
ただこれ、本当に呪詛として確立しそうな雰囲気だから悪戯半分で真似した人がいないかちょっと不安になりました。
まあ、緑陵高校で霊の蠱毒状態になったのは土地柄のせいでもありますし、「降霊術」の一種として校内で流行したから、といった前提条件があるわけですからそう簡単に問題になるようなことにはならないでしょうが。
坂内くんの最期はやっぱりやりきれないものがありますね。
【サイレント・クリスマス】はタイトルからもわかるとおり、クリスマス時期の話です。
普段あまり活躍している印象のないジョンを活躍させようとした話みたい。
1巻に収録されていた【公園の怪談!?】が完璧オリジナルだったようなんで、やっぱり毛色というか雰囲気が違ったんですよね。
前述の通り、これは小野さんが書き下ろしてるとのことなんで、そういう意味では違和感は薄いです。
それでも序盤の「リンパパ」にはちょっと違和感ありましたけどね。
まあ、それくらいのお遊び要素はあっても問題ないでしょう。
ただ、登場するのが野郎ばっかりなんで花がない!(笑)
唯一登場する麻衣が途中退場状態なので余計その印象が強いですね。
やっぱり麻衣はくるくる動き回っているほうがいいなぁ。
元々評価が高いコミカライズだとは知っていましたが、それも頷けますね。
普通に原作読んでなくてもおもしろいと思います。
漫画にする以上、全てを絵に起こすことは出来ません。そのためどうしても多くの場面をカットしなければならないわけです。
で、その時カットしてはいけない場面がカットされているために設定が変わってしまっているコミカライズ作品って実は結構あるんですよね。
(まあ、あえて設定を変えてコミカライズする作品とかも中にはありますが) この作品はこれだけ読んでも特に問題ないレベルです。
おもしろかったです。
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