しましま/群青
“しましま”と呼ばれる妖怪が、人間と共存して生きる町――。
大葉屋は、しましま神nおわすしましま山を護りながら、しましま向けの道具を販売して生計をたてている。
しかし、大葉屋の次男、次男(つぎお)は大のしましま嫌い。
なのになぜかしましまに気に入られてしまう特異体質の持ち主で……。
今日は漫画です。
タイトルの不思議さに惹かれて手にとって、妖怪好きなので購入を決めた作品。
絵柄も可愛らしいものなので期待していたのですが、うーん微妙でした。
“しましま”という独自の存在が登場するわけですが、1冊だとどうも語りきれてない感じがするんですよね。
なんとなく理解したようなしてないような……なまま話が進んでいきました。
半妖(ようはハーフ)ってことなのかと思いきや、そういうわけでもないようですし。
さらりと読む分にはそこまで問題はないんですが、感想書こうとなると困ります。
物語はしましまにみやげ物を売る大葉屋が舞台。
長男の長男(ながお)、次男の次男(つぎお)。三番目・長女のみつ。
そのまんまな名前の兄弟と謎の幼女・祝子(のりこ)がメインなのかな?
みつに関しては「みつ」が名前なのかちょっと微妙。
登場人物たちは「みつ」「みっちゃん」としか呼んでないんですよね。
みっちゃんが小学校就学前の子供であることから「みつ○○」な可能性も捨てきれない。
祝子は正体すら不明。人でもしましまでもない謎の幼女です。
次男を護るためにやってきた云々なのかな、と勝手に想像してます。
物語の本筋としては、しましま神と呼ばれる大きなしましまと次男が過去に触れ合い、しましま神は次男をのりこに重ねて最後にお礼が言えて幸せに逝ったってことなんでしょう。
ストーリーは好きなんですが、別に中村くん出さなくても良かったんじゃないのかなぁ、とも思いました。
いや、ああいう腹黒キャラ嫌いじゃないですよ?
長男の二重人格っぷりと並んでかなりいいキャラですし。
でも、しましま神の最後の願いを叶えてやるってのは中村くんがいなくてもどうにかなったんじゃないかなぁ。
けど、ああいう状況にならないと次男が逃げるか。
でもそれこそみっちゃんがいなくなって探して……とかでもどうにでもなったんじゃないかとも思います。
いっそのこと本編全て番外編みたいなノリでもよかったんじゃないのかなぁとか思ったり。
そういうほのぼのでもおもしろかっただろうな。
本編はかなり中途半端なので謎が一杯残ってます。
のりこが生きていた時代から生きていたということは中村くんはかなりの長命。少なくても数百年は生きていた模様。なのになんで高校生やってたんだろう、とか。
火野さんと祝子の正体はいったいなんだったんだろうとか。
次男の“かおり”は結局体質ってだけだったのかとか。
どうにも消化不良な感じなので、せめてあと1冊続編を描いて欲しかったです。
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