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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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カレとカノジョと召喚魔法 1

カレとカノジョと召喚魔法 (電撃文庫)カレとカノジョと召喚魔法 1/上月司
 カレ:水瀬遊矢。私立風見野高校一年生。頭脳すこぶる明晰。緊張感なし。恐怖心なし。巨乳興味あり。
 カノジョ:白銀雪子。私立風見野高校一年生。容姿端麗。過去の“治療”の影響で運動能力抜群。性格乱暴、通称“荒雪姫”。胸囲なし!
 召喚魔法:八年前、カノジョが大怪我をした際、カレがカノジョを救うために行ったモノ。召喚された悪魔はリールゥ。カレが契約によって失ったモノは緊張と恐怖。
 カレとカノジョと召喚魔法:カレとカノジョが、失われた感覚を取り戻すため、契約に従ってリールゥを見つけ出そうとする物語……なのだが……!?


れでぃ×ばと!の上月司さんの作品。
久しぶりに読み直しましたがやっぱりおもしろい。

新刊コーナーに積まれていたこの本とであったのは何年前だったかなぁ。
題名に惹かれて手に取ったのですが、これは大当たりでした。

で、今回あらためて見て知ったのですが、この作品の主人公って遊矢だったんですね。
帯に「カノジョを助けるためにカレが失ったモノは緊張と恐怖 そんなわけでいつものんびりホワホワな主人公の登場です。」とあるのです。
ずっと雪子ちゃんが主人公だと思っていました。

だってこの物語で一番感情移入すべきキャラクターは雪子ちゃんだし。
うーん。知らなかった。

ちなみに一番好きなのは井沢玲。コイツはいろいろすごすぎる。
雪子ちゃんと喧嘩というか言い合いしてるとこが好きです。普通におもしろい。

物語は遊矢と雪子ちゃんが悪魔リールゥを探し出し、感情と感覚をかえしてもらおうとする話。
制限事項がいくつかあるために、今回は学園内のみの事件。
正直、6巻で終わったのが惜しい作品でした。
バトルに恋愛に、と結構盛りだくさんなので、アニメ化とかしても面白かっただろうな、とも思います。


雪子ちゃんにちゃんと欠点を持たせてるのがいいな、と思いました。
家事全般が苦手だとか貧乳だとかはともかく、責任感が強いけど打ちのめされてへこんでしまうとかめちゃくちゃかわいいじゃないですか。
肉体的には人間としてはトップレベルでしょうから、ここで精神的にも強かったら嫌みにしかなりませんからね。

最終決戦――体育館に入ってからはすごくおもしろかったです。
一転二転どころじゃないんですよね。
先輩、先生、友人それら全てが布石でしかない、ってのはすごい。
遊矢がどこまでもホワホワしているのですが、無駄にかっこよかったです。

遊矢の壊れっぷりがひどいらしいのですが、いつまで持つのか。
そしてたとえリールゥを見つけ出して感情と感覚を取り戻しても発狂してしまうかもしれない、という……。
どちらに転んでもいいことなどない状況でどう物語が進むのか最終的にどうなったのかうっすらとしか覚えていないのですごく楽しみです。

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