大江戸妖怪かわら版 1/高橋愛(原作/香月日輪)
あの世でもこの世でもない魔都・大江戸――。
宙には龍と大蝙蝠が飛び交い、町中には怪しき妖怪の数々。
そこに住まうは、この世界でたった一人の人間の少年・雀。
複雑怪奇ななりと優しき心を持つ妖怪たちと、かわら版屋・雀の成長を描く人情江戸ファンタジー!!
本当は小説を読んで紹介したかったんですが、ちょっと寝すぎまして(^^;
今日は漫画です。
しばらく前に購入してたんですが、紹介するのが遅くなってしまいました。
【第1刷 たった一人の人間】
【第2刷 かわら版】
【第3刷 異界より落ち来る者あり 前編】
【第4刷 異界より落ち来る者あり 後編】
【第5刷 天空の庵にて思う】
【第6刷 童女、異界を見聞す】
【描き下ろし 落ち来る前の日々】
が収録されています。
内容的には
原作1巻の途中までが描かれています。
原作を読んだ際に、
ひよこ屋商店みたいなイメージとか書いてるんですが、あながち間違ってないような?
むしろ、ひよこ屋の方が変なものは多いですね。大江戸で変なものって妖怪ならではなものばかりなので。
この話はあらすじにもある通り、妖怪たちが住む大江戸に落ちてしまった少年・雀の成長物語なわけです。
文庫版とはいえ、原作を読んでる身としてはお小枝ちゃんが無邪気に大江戸の町を楽しんでいる様を見ているとなんだか切なくなってしまいました。
【描き下ろし】のせいもあって余計悲しい。
この子はいい子すぎるんですよね。いい子であろうと、頑張りすぎ、気張りすぎ。br それゆえに、ああも明るくふるまっているんでしょうが……。
原作を読んだだけでは、正直キャラクターも町並みもあまりイメージ出来なかったんで今回のコミカライズはすごくわかりやすくてよかったです。
というか、桜丸と雀の距離が近くて冒頭数ページでニヤニヤしてヤバかったんですが(笑)
ついでに、妖アパの夕士→龍さんの憧れと同じものなんでしょうが、雀→鬼火の旦那への想いがキッラキラしててなんだかいけないものを見てる気分ですよ。
この巻でもちらっと描かれていましたが、雀が大江戸に落ちてくる前の生活はかなり荒んでいたよう。
その様を見たあとに、大江戸の町を、新しいものを見る度に喜ぶ様を見ると本当に良かったね、と言いたくなりました。
次巻の発売については特に触れられていませんが、まあ単純に考えて今年の冬に発売されるかな?
楽しみに待ちたいと思います。
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