万能鑑定士Qの事件簿 3/松岡圭祐
人気ファッションショップで、ある日突然、売上が落ちてしまう。いつも英語は赤点の女子高生が、東大入試レベルのヒアリング問題で満点を取る。この奇妙な事象をともに陰で操っていたのは、かつてミリオンセラーを連発した有名音楽プロデューサー・西園寺響だった。借金地獄に堕ちた彼は、音を利用した前代未聞の詐欺を繰り返していた。凜田莉子は、鑑定眼と機知の限りを尽くして西園寺に挑む。
書き下ろし「Qシリーズ」第3弾!
図書館から借りてきました。
読んでる途中で昼寝してしまって読みきれないかと焦りました(´ω`;)
以前紹介した
これの続編になりますが、ここからは1話完結型の作品が続くらしいので基本どこから読んでも大丈夫、らしいです。
今回の事件は音が絡んだ話なんですが、モデルがめちゃくちゃわかりやすい(笑)
「西園寺プロデュースの女性アーティストそっくりの恰好をした女の子が、マルキュー周辺をうろつきまわってた。」(p107)
ってセリフに対してそれってアムラーだよなぁ、とか思いながら読んでました。
この作品って1冊あたりのページ数はそう多くないんです。
今回は282ページですから文庫本としては通常より若干薄いくらい。
1、2巻に比べれば数段読みやすいし、面白かったです。
読み始めれば物語の世界に引き込まれますからするする読めるんですけど、ふと我に帰って確認してみると思ったよりも進んでない。
何故か読むのに異常に時間がかかるんですよねぇ。なんでだろう?
今回取り上げられたハース効果って本当にこんなことが出来るのだろうか、とちょっと不思議に思いました。
なんというか、ものすごく自信満々で語られるからへぇってなってましたが、こういうのって物語の中から戻ってくると疑問を覚えてしまって。
さすがに、調べる気はしませんけど。
バイオテロの話は、読んでいて空回り感がひどいなぁ、と。
レンタルや中古が危険→新品やダウンロード販売が売れる→プロデュースしたアーティストが売れる!
の理論なんですけど、そんなわけないだろ、と。
もし実際にそんなことが起こったとして、当時ならまだYouTubeやニコニコからの違法ダウンロードが常習化していた時代だろうし(私は知識がなくて当時素直にレンタルしてました)、本当に好きなアーティストでなければそれで済ませていたでしょう。
それに、原因が判明したらお店での洗浄や消毒が徹底されるようになるでしょうから、混乱も一時的なものになるでしょう。
それくらいなら、対策が練られるまで手持ちのCDやらなにやらで済ませるよなぁ、とか思ってしまいした。
次巻はどんな事件が起こるんでしょうか。
また今度続きを借りてきたいと思います。
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