怪物王女 17/光永康則
血は誓約、死の制約。
闇に潜む異形の者、怪物。
彼らの統治者たる王族。
その一員である姫は兄弟間の血塗られた王位争いの渦中にいる。
少年ヒロは、姫の眷属・血の戦士として戦いの日々を過ごす。
謎の集落に巣食う不死の襲撃者。
異星の最近が生み出した異常生態系。
姫と血の戦士は超常なる力を退け王座へと辿り着けるか。
なんだかんだで毎月紹介してる怪物王女ですが、ようやくあと数巻になりました。
いやー長かった。
【第72話 怪談王女】
【第73話 人狩王女】
【第74話 捕獲王女】
【第75話 遊星王女】
が収録されています。
まずは、
【怪談】。
屋敷で様々な問題が発生して、それの原因を探る話。
色々な仮説が語られるんですが、ぶっちゃけどれも眉唾ものっぽかったですね(笑)
正解は南久阿たち異次元に橋を建築する過程で、誤って次元がつながってしまったということらしいです。
これは
南Q阿伝との絡みなのかな?
次の
【人狩】と
【捕獲】は続きものです。
死んだはずの不死身の殺人鬼と、不良警官に支配された町に姫たちが迷い込んでしまう話です。
シルヴィア王女のもとにいる蠅男の語りから始まるのでいったい何事かと思ったんですが、この不死身の殺人鬼の正体が元々人間だった男を怪物に仕立て上げた原因と絡んでいた、ってことらしいです。
ちょっと気になったのは、不死身の正体はともかく、目的が共有されていたのはなんでなのかな?と思ってしまいました。
蠅男が蠅男になったっていうくだりはなんかB級ホラーにそんなのありそう。
なんでしたっけ?
ハガレンでも幼いエルリック兄弟がそんな話してましたよね。
【遊星】は隕石が落下し、そこに微量に付着していた菌に侵略されそうになる話。
再び王族が集合しています。
というのもギリアム王子が王国伝統のフィールドワークで隕石落下地点を訪れ、菌類が発する有毒ガスに適応してしまうんです。
ギリアム王子にとって、有毒ガスが酸素みたいなものになると。
ギリアム王子はその状況を逆手にとって、フヒト王子を討とうとします。
けれど、フヒト王子にもガスはきかず、地下にとじこめたってところで今巻は終了。
ぶっちゃけ、その程度じゃ甘いんじゃないかなと思いますが、結果は次巻ですね。
また近いうちに続きを紹介したいと思います。
[1回]
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