秘密警察 FILE:02 -Confidential-/石沢克宜(原作/ぶりる)
どこかの世界の、どこかの島国。その国の警察庁内“資料室"と呼ばれる謎の部署…そこには警察高官の御曹子、男勝りの姉御キャラ、謎のマスク美少女、躁鬱気味のヘタレリーダー、某国の王女様など、キャラがたちまくりのメンバーがそろっていた。
初音ミクの楽曲『秘密警察』の疾走感そのままにテンポのいいギャグとアクションが展開! 前作の『秘密警察FILE:01 』をはじめ『ココロ』『東京電脳探偵団』など数多くのボカロノベルを手掛ける石沢克宜氏の最新にして最高のエンタメ小説をぜひ「監視」ください!
「俺たちで、ミクさんを監視する」
東N本國東都府警視庁、総務部文書課付き資料室。そこで勤務するレンはマスクをつけた謎の美女・ミクをはじめとする濃いキャラのメンバーたちと任務についていた。
ある日、監視システム・SCaNSの開発に携わっていたミクにスパイの容疑がかかり…
もうだいぶ前に紹介した
こちらの続きになります。
しばらく前に借りてたんですけどね……。
前作でも説明しましたが、この作品はボカロ曲のノベライズです。
初音ミク、鏡音リン・レン、KAITO、MEIKO、巡音ルカは前作から引き続き、今作ではミクのルームメイトとして重音テトが登場します。
テトの権利ってクリプトン社が持っているらしいからその関係で登場したのかな?と思ったんですが、調べてみたらちょっと違ったようです。
権利自体は今もキャラデザの人と、中の人(音声サンプリング)の人が持っていて、クリプトン社はテトを正式なオリジナルキャラクターとして認めたってことのよう。
まあ私も詳しいわけじゃないので、気になる人は各自ググってください。
(個人的にUTAUはテトより波音リツ、特にキレ音源が好きです)
閑話休題。
読み終わった感想としては「で、結局伏線どうなったの?」でした。
物語としては、これで完結してます。
冒頭に前巻のあらすじもありますしたぶん、前作読まずともなんとかなります。
なんとなく勢いで進んでる感は否めませんが、まあ読める作品ではあります。
続編が出たって話も聞きませんし、ノベライズとしてはこれで終わりなんでしょう。
それだけに、前巻で丸投げした伏線どうした、と。
まだルカの出向の話だとかは、ちらっとは触れられています。
ミクのマスクについては理由こそ触れられていませんが、寝るときでもしているものであり、中学時代からマスクをしていたというのは読みとれるので、よけい気になるな、と。
レンやカイトが見える謎の文字については、まあそんな設定すらなかったかのような扱いで触れられてすらいません(爆)b まあ、なくてもどうとでもなった設定ではありますが、それでいいのかとも思わなくもないです。ええ。
前巻でもネズミーランドとか登場してていろいろいいのか、と思っていたんですが、今回はオスプレイだとか(たぶん発売当時の)時事ネタもぶっこんできててなんというかすごいなぁ、と。
相方云々は官房長官のくだりで思わず笑ってしまいました。
確かに官房長官だとか初代相方だとか、閣下だとかまた登場してくれたらなぁってキャラ結構いますもんね。
リアルだと、中の人がなくなってしまって消えていったキャラクターだとかもいるのでそうはいかないものもあるんでしょうけどね。
(というかそもそも黄泉がえりが可能な作品じゃないので絶対ありえませんけど)
ボカロ系のノベライズは知り合いがまだ数冊、図書館にもいくつかあったので気が向いたらまた借りてきたいと思います。
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