グレッグのダメ日記/ジェフ・キニー(訳/中井はるの)
これは、すごーくダメな少年の日記です
毎日いろんなことがあるけれど……
これを読めば、みんな元気になると思うよ。
全米で240万部突破の大ベストセラーが日本に上陸!!
本が好き!の企画に参加するために図書館で借りてみました。
多分、企画がなければ手にとることはなかっただろうなぁ。
この本の主人公はグレッグ・ヘフリー。
6年生の少年です。
この本はそんなグレッグが、将来自分が有名になった時に質問されるのが面倒だから、と書き始めた"記録"です。
けれど、実態はタイトルにもある通り『日記』ですね。
新学期から1年間の様子がイラストとともに描かれています。
全部のページがノート風の罫線があるのですごくそれらしいです。
アメリカの話なので、新学期のはじまりは9月。
そして、ハロウィンやクリスマスへの力の入れ具合にはやっぱり文化の違いを感じてしまいますね。
すみません。読み始めてすぐに、この話は私には合わないなと感じてしまいました。
最後までグレッグ少年へ感情移入することもできなかったし、帯にあるように元気になれるような気もしませんでした。
スクールカーストの下の上、あるいは中の下あたりに位置するグレッグ少年の行動は、とても褒められたものではありません。
自分がやりたくないことやられたくないことは徹底的に避けて通るし、自分よりも下に位置する友人・ロウリーにやらせることも多いです。
悪だくみというか、ちょっとしたズルをしてもたいてい失敗するし、その失敗を人のせいにばっかりしているのは器の小ささが透けて見えます。
オチとして使われているあれは、『
チーズはどこへ消えた?』を意識しているのでしょうが、全く笑えませんでした。
多分、作者が対象に想定している読者は小学生男子。それも普段本を読まないような子。
反面教師というかあまりにもバカバカしいので、クスクス笑いながら読むイメージ。
そういう子が本好きになるためのきっかけとしてはいいのではないでしょうか。
映画にもなっているようですし、この本自体も発売されてから10年もたっていない本なのにボロボロで修復されながら利用されているようなので子どもたちには人気なのでしょうね。
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