櫻子さんの足下には死体が埋っている 蝶は十一月に消えた/太田紫織
北海道・旭川の冬は長い。僕、正太郎と、骨を偏愛するお嬢様・櫻子さんは、雪が降る前に森でフィールドワークをすることに。
成り行きで、担任の残念イケメン・磯崎先生も一緒に、森へ入った僕たち。そこに、先生のかつての教え子が行方不明だという報せが届く。しかも彼女の親友も、数年前に失踪していて……。(「蝶は十一月に消えた」)
そこに骨がある限り、謎を解かずにいられない、博識ヒロイン櫻子さんの大人気ミステリ!
図書館で借りてきました。
このシリーズ、読むの久しぶりですね。
【プロローグ】
【第壱骨 猫はなんと言った?】
【第弐骨 私がお嫁に行く前に】
【第参骨 蝶は十一月に消えた】
【エピローグ】
が収録されてます。
もうだいぶ記憶は曖昧になっているんですが、
【第参骨】はアニメ終盤でやってましたね。
【第弐骨】もなんとなく覚えがあるんで、多分アニメでやってたんでしょう。
ページをめくって驚きました。
鴻上さんってこんなロングだったっけ?と。
セミロングぐらいのイメージだったので、思わずググってしまいました。
やっぱりアニメで髪形変更がなされたみたいですね。
イラストの鉄雄さんはどうやらモノクロイラストでトーンを使わない方らしく、櫻子さんは黒ベタ、舘脇少年、鴻上さんは白抜きなんです。
舘脇少年が明るい茶髪なのでそんな色味が想像できるイラストです。
原作が茶髪超ロングだったのに、アニメでは黒髪セミロングですから原作から入っていた人からしたら違和感あったんだろうなぁ。
さて、本編の感想をば。
まずアニメ化していない
【第壱骨】。未アニメ化の話は相も変わらず胸糞悪い。
どんどん外堀を埋められている感のある舘脇少年に思わず笑ってしまいました。
ばあやさんの親戚だという旭山の飼育員さんが登場してますが、なんというか舘脇少年の電話帳(というか人脈)がどんどんカオスになっている気がします。
【第弐骨】は、鴻上さんのお話。
鴻上さんのおばあさんが孫に渡したかった絵とはいったいなんだったんでしょうね。
鴻上さんがその思いをわかる日が来ることを願っています。
表題作である
【第参骨】は、アニメでは締めに使われていましたね。
磯崎先生の元教え子たちが関わってしまった事件。
なんというか、恐ろしいというか普通に怖い話でした。
ただ、ここで彼女たちの罪が明らかになったのは、彼女たちにとっては良かったことなのかな、と。
気になるのは彼女たちの心をうばって去って行った謎の画家・花房。
アニメではCV子安だったので、まあ恐ろしいわーと思ってみていたのですが、彼は本当になんなのでしょうね。
さて、最後に北海道あるあるネタを。
序盤のいくらの下りには「あーわかるわー」と。
いくらってそんなにいらないんだけど、たまに無性に食べたくなるんですよね。
例年であれば シーズンになると鮭の1本や2本は頂けるのでいくらも一緒に食べることが出来たのですが、ここ数年は不漁やら漁の禁止やらでおすそ分けもないのでなかなか。
買うにはそこそこ高いですしね。
あとはカツゲンかな。
ただ私はカツゲンはあまり好きじゃないのでめったに飲まないです。どちらかというとナポリン派。
シトロン&ナポリンもいつか登場しそうですよね、この作品。
花房の正体というか、彼の目的と行動がすごく気になるのでまた続きを借りてきたいと思います。
今度はこんなに間をあけずに読みたいです。
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