絶対可憐チルドレン 2/椎名高志
無敵でカワイイ、でもチョッと性格に難のある超能力者(エスパー)三人娘、「ザ・チルドレン」こと、薫、葵、志穂。
殺人事件に緊急輸送、テロ解決から引っ越しの手伝いまで…あらゆる任務を解決し、人類と超能力者の明日を守る!!
巨匠・椎名高志がおくる超能力者育成コメディー、第2巻!!
前巻はすべてプロトタイプのものだったので、実際の連載はここからみたいですね。
なので、超能力の説明だとか「チルドレンは悪魔か天使か?」の予知だとかそういうことがまた説明されてます。
1巻を読んでからだいぶ時間がたっているので気になりませんでしたが、続けて読んだらちょっとくどいかもしれませんね。
【1st sense. 天使で悪魔】
チルドレンが任務に赴き、暴走してしまう話。
超能力が脳によって制御されているってことっぽいです。なので脳の微細な損傷により薫の能力が暴走してしまいます。
なんというかこの話は皆本さんとチルドレンの関係がよくわかる話だと思いました。
普段はチルドレンたちに振り回されているけど、いざというときはチルドレンを守り諭すという。
そして冒頭の子どものころの皆本さん。
あの教師の言い方は本気でないですね。
たとえそこらの大人より頭が良くても、わずか10歳かそこらの子どもでしょう?
深く考えるとイライラしてきそうです。
途中、薫が読んでいる雑誌にのってる黒衣のナースって「暗号名はベイビーフェイス」のマジョラムでしたっけ?
立ち読みしただけなので、詳しく覚えてないですが。
【2nd sense. 姿なき保護者(前編)】【3rd sense. 姿なき保護者(後編)】
チルドレンたちが小学校に行く話。
チルドレンと皆本さんの約束。
これ未だに守られていることを考えるとなんだかうれしいですね。
桐壺局長が過保護です。
局長がああいう行動をとらなくなったらそれはそれでどうなのかと思いますが、責任ある立場の人がああいう行動をとるのはマジでどうなんですかね。
ちさとちゃんと東野くんの幼なじみカップルが可愛くて好きです。
この頃は本当に「小学生」って感じですが。
【4th sense. 触る大捜査線】
志穂が活躍する話。
志穂の能力がサイコメトリーであることからこういう任務に向いているのはわかります。
皆本さんがいうとおり、子どもに血なまぐさい事件の捜査をさせるのはちょっとなぁ。
ちょっと疑問に思ったこと。
今はまだ登場していないとはいえ、賢木先生は志穂と同じサイコメトラーでレベル6。
賢木先生は成人してますし、それなりに捜査できるのではないかと思うのですが……。
このころはまだ特務エスパーじゃなかったから、ってことなんですかね?
【5th sense. 長距離瞬間移動能力者の孤独】
葵の単独任務。
首相のもとに忘れ物を届ける話。
このころの総理は小泉さんだったんですねー。
何代前になるんだろ?
あのオチは葵がきれるのもわかりますね(笑)
【6th sense. あたしンち】
薫の家族が登場する話。
薫の母は女優で姉はグラビアアイドル?
とんでもない家系だなぁ。
確かに普通の人なら薫のかんしゃくに対抗出来ないですよね。
というか対抗しようなんて思いすら抱けないかも。
ホント、皆本さんがすごい。
【7th sense. 普通の敵(前編)】【8th sense. 普通の敵(後編)】
反エスパー組織「普通の人々」に襲われる話。
幸楽、サザエさんときて次は何がくるんだろう?と思っていたら本当に普通でした。
作中でも触れられていましたが、ああいうネタはそのうち苦情きますからね。仕方ない。
ECMやECCMの説明もかねてます。
薫の能力の底がしれません。
ちょっと怖いくらいですね。
だから「チルドレンは天使か悪魔か」なんて予知をするくらいなんでしょう。
なんとかして、あの最悪の未来が「悪魔」の果てであるというのならなんとかして「天使」に育て上げてほしいですね。
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