覆面作家は二人いる/北村薫
姓は<覆面>、名は<作家>――本名・新妻千秋。天国的な美貌を持つ弱冠19歳の新人ミステリ界にデビューした。
しかも、正体は大富豪の御令嬢……ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ!?
『推理世界』の若手編集者、岡部良介を混乱させながら、日常世界に潜む謎を鮮やかに解き明かすファン待望のシリーズ第一弾。お嬢様名探偵、誕生!
<解説 宮部みゆき>
今月はじめにあった古本市で手に入れたものです。
結構保存状態が良かったんですが、背表紙のデザインが古いものだったので、いったいいつ発行のものなのかな?と疑問だったのです。
初版は平成9年。私が手に入れたものは第三版で平成10年のものでした。
結構古いんだなぁ。
『覆面作家のクリスマス』
『眠る覆面作家』
『覆面作家は二人いる』
3作が収録されています。
読んだ感想としては可もなく不可もなくといった感じ。
お嬢様の設定だとか、双子の会話だとかは好きでしたが、物語全体を見たら私の好みってわけではなかったです。
古本市で買ったからそこまで気になりませんが、新品で買ったらちょっと残念な気持ちになったかも。
新品で買うほどではないかな。
図書館で借りてくるとかそんな感じがちょうどいいかも。
でもシリーズ3作目まで購入してしまったので、そこまで読みたいと思います。
上でも書きましたが、お嬢様の設定がなかなかおもしろい。
内弁慶ならぬ外弁慶。
普段は大人しい人見知りとかしちゃうようなお嬢様なんですが、一歩屋敷の敷地から飛び出すとスポーティーな格好をして蓮っ葉な行動をとるようになるんです。
二重人格でも双子でもなく同一人物。
なぜこんな面倒な言動をとるようになったのかが気になりました。
どちらのお嬢様も『新妻千秋』であることは間違いないのですが、どちらかの性格に統一されることはあるのでしょうかね。
シリーズ3作目までじゃそこまでは語られないかな?
リョースケは双子で、兄・優介は警察官なんですが、いくら身内だとはいえ、こんなに口が軽くていいのかなー、と思ってしまいました。
マジメであることは確かなんですが、どこか抜けているというか、間抜けというか……。
嫌いじゃないですけどね(笑)
残り2作もいつか紹介したいと思います。
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