覆面作家の愛の歌/北村薫
ペンネームは覆面作家――本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかもかの邪は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア……。三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、<覆面作家>シリーズ、第二弾登場!
あんまり重たくないミステリーが読みたいなぁ、と思ってこの作品を取り出してきました。
以前紹介した
覆面作家は二人いるの続編というかシリーズです。
ぶっちゃけ見るまですっかりわすれていました。
【覆面作家のお茶の会】
【覆面作家と溶ける男】
【覆面作家と愛の歌】
の3編が収録されています。
あらすじにもあるとおり、春の話、梅雨時期の話、新年から2月くらいまでかな?
そんな時期の話が収録されています。
以前も書いたとおり、可もなく不可もなくといった感じ。
300ページ弱と前巻にくらべてちょっと厚めなのですが、それでも気にせず読めました。
私が2時間かからず読めましたから、一般書としてはかなり読みやすいといえるのではないでしょうか。
ただ、表題作でもある『愛の歌』のなぞ解き(というかトリック解説)に関しては若干理解に時間がかかりましたが。
私ああいうのってどうも苦手なんですよね。
図解されてしまうと逆に訳わかんなくなってしまうというか。
だから、
怪盗右京からの挑戦状とかも理解するまでにかなりかかった記憶があります。
まあ、私がひねくれてるだけであって普通図解されている方がわかりやすいと思いますけど。
『お茶の会』と『溶ける男』に関しては私でもある程度、わかりました。
まあ、こうじゃないかな?という程度でしたけど。
私、ミステリーは結構読んでいるんですが、犯人当てを自分でしようと思わない性質なので、特に注意してヒントを探して……とかしないんです。
そう考えればミステリ的な難易度としては、『愛の歌』だけかなり高いのかもしれませんね。
良介(弟・出版社勤務)と千秋さん、優介(兄・警察官)と静さんの関係がどう発展していってくれるのかちょっと楽しみ。
でもまあ、シリーズはあと1冊なので、そう大きな発展はしないで終わってしまいそうですけどね。
いつか読んで紹介したいと思います。
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