動物がお医者さん!? 1/富士昴
アニマルセラピー研究室においでよ♪
心にトラウマを負った少年・渚は、精神科医の叔父につれられた沖縄の地で奇跡を目にする!
その経験が、彼をアニマルセラピーの道へ導いて――
史上初のアニマルセラピーコミック、開幕!
ブクログで新刊の登録作業中にタイトルを目にして思わず、購入を決めてしまった作品。
動物のお医者さんや
妖怪のお医者さんなら聞いたことありますが、「動物
がお医者さん」とは?となって。
本屋で帯の「めんそ~れ! アニマルセラピー研究室♪」を見てそういうことか、と納得しました。
【EPISODE1 救出(サルベージ)】
主人公の渚(♂)が事故にあい、傷つき立ち直る話。
渚と両親の乗る車が事故にあい、渚一人を残してなくなってしまうのです。
しかも、渚をかばって死んだ母のお腹には妹がいたんです。「家族が死んだのは自分のせいだ」と感じてしまうのですね。
傷ついた渚を叔父である風太が沖縄に連れだし、イルカを助けることで渚自身も助けるんです。
渚の能力は「そばにいる生き物が感じるストレスが耳鳴りのような音として聞こえる」。
それってけっこうつらいなぁ、と。
だって、顔で笑っていても嫌悪感を感じているときとか、きっとストレス感じるだろうし、そういうのがわかるわけでしょう?
よっぽどうまくやらないとつらそうです。
物語は事故から8年後。渚19歳大学2年生の夏の終わりからスタートします。
今回、これ読んで思ったのですが、サンデーってこういうきっかけがあって目指すべき道が第1話で描かれ、数年後から本編がスタートする作品多くないですか?
結界師しかり、
ワイルドライフしかり、
焼きたて!!ジャぱんしかり。
あと年齢不詳キャラクター。
所長の織島更紗さんが子供に見えるらしいんですが、これもサンデー系多いなぁと。
ハヤテのごとく!の伊澄さんのおばあさんとか、ワイルドライフの陵刀一族とか、
絶対可憐チルドレンの兵部や蕾管理官とか。
たまたま私が読んだサンデー作品がそういうのばかりなのかもしれませんけどね。
【EPISODE2 動物は医者じゃない】
ヒロイン登場。小学校ではじめてのアニマルセラピーを行う話。
2話でもう20歳になってる渚くんにちょっとびっくりしました。いや、単純に3月まで時間が進んでるからなんですけど。
ヒロインは表紙にも登場している星乃ちゃん。更紗さんの娘らしいです。
ドッグトレーナーでリュウ(茶)とハナ(白)の飼い主です。
訪問先の小学校には心因性の失声症である少年がいて、いかにしてその子を癒すかという話です。
馬場先生の言葉通りこういう型破りのことしてると、そのうち絶対トラブルになりますよね。
でも、それまでに渚たちが助けた人たちが助けてくれるんだろうなぁ。
【EPISODE3 僕の居場所】
入室希望者がやってくる話。
4月になり研究室がまともに動き始めます。でも、まだ叔父さんは帰ってきてません。
いいのか。よくはないんだろうなぁ。
新キャラは小石川多浪くん。2浪してるので22歳です。
見た目だけなら助手キャラっぽい。
「マンガの書き方」とか「カードゲームのデッキの組み方」とか描いた漫画ってあるじゃないですか。あれの教えてもらう側。
実際はどこの研究室にも入れてもらえず流れてきたようです。
彼の土下座癖もけしていいものではないでしょうから、研究室で動物や渚たちとふれあっていくうちに改善されていくのかな?
ちらりと説明されている気質について。
この説明には思わず「なるほどなー」と思ってしまいました。
人もそうなんだけど、なかなか難しいですよね。
【EPISODE4 ココロの気持ち(前編)】
生物学部の学生と適正試験をする話。
個性的な新キャラが登場しています。
個人的に気になるのは鮫島くんなんですが、今回は彼について触れらなさそうですね。
今回メインになってくるのはマスクとサングラスで完全防備の内木夕香ちゃん。
日光の苦手な彼女と、愛犬ココロの話になるようです。
タイトルにもあるとおり、前編なのですごく中途半端なところで終わっています。
犬だけじゃなく飼い主も社会化できていないってことなんだろうけど、どういうふうに解決していくのか気になります。
この作品、サンデー超に掲載されているらしいので、次巻が出るのは結構あとになりそうですが、楽しみに待ちたいと思います。
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