とある魔術の禁書目録 9/鎌池和馬
学園都市最大級行事「大覇星祭」。
それは、超能力者開発期間である学園都市に存在する全ての学校が合同で体育祭を行う、という超大規模イベントだ。
その行事には、もちろん上条当麻も参加する。しかし彼の“不幸”は健在で、空腹のインデックスには噛みつかれ、大覇星祭運営委員の吹寄制理には糾弾され、御坂美琴には競技中にビリビリを喰らわされて……!?
そんな中、謎の霊装『刺突抗剣(スタブソード)』を巡り、とある魔術師が学園都市に侵入した。
オリアナ=トムソン。魔術業界屈指の「運び屋」で、『追跡封じ(ルートディスターブ)』と称される彼女の目的とは……!
科学と魔術が交差するとき、上条当麻の物語は始まる――!
とある魔術の禁書目録 10/鎌池和馬
7日間にわたって開催される「大覇星祭」。
運営委員の吹寄制理やチアリーディング姿の月詠小萌、名門お嬢様学校の御坂美琴など、学園都市のすべての教師と生徒が一丸となって取り組む超大規模イベントだ。
そこにひとつの波紋が広がった。
『使徒十字(クローチェアディピエトロ)』。
そう呼ばれる存在が、上条当麻の大切な人たちの夢をあっけなく破壊していく……!
上条当麻は走る。
誰もが期待し、楽しんでいた「大覇星祭」を取り戻すために。
科学と魔術が交差するとき、物語は始まる――!
2ヶ月ぶりの禁書目録です。
今回は前後編なので、いっぺんに紹介してしまいたいと思います。
あらすじにもあるとおり、今回は大覇星祭なる大規模な体育祭が開催される学園都市が舞台です。
一般公開もされている大覇星祭に、魔術師が取引のために潜り込むのですが、その取引をつぶすために、上条当麻、ステイル=マグヌス、土御門元春が学園都市内を走り回ります。
はじめは「聖人殺し」の効果のあると思われていた『刺突抗剣』。
しかし、それには聖人殺しなんかよりも性質の悪い効果があって。
それは『使徒十字』を使うことによって、強制的にローマ正教の聖地にしてしまうというもの。
そんなものが学園都市で使われたとしたら、危ういパワーバランスで成り立っている科学サイドと魔術サイドの均衡が一気に崩れてしまいます。
それを止めようと奔走するわけですが、上条さんにとってはそんなこと些事でしかないんですよね。
上条さんにとってオリアナを追う理由というのは、関係のない吹寄と姫神を傷つけたことに対する怒りが大半を占めていて。
土御門やステイルの傷つく姿を見ているしかなかったっていうのもあるんでしょう。
オリアナたちが取引なんてものしなかったら、吹寄や姫神、土御門は競技を楽しんでいたのでしょうし、ステイルもインデックスと久しぶりの再開を果たしていたのかもしれない。
上条さんが動く理由としてはそれで十分です。
今回は過去に登場したキャラクターが多く登場していてなんとなく嬉しいような、そんな気分になりました。
名前だけの登場キャラも多かったのですが、これって誰だっけ?ってちょっと考えてしまうキャラが何人かいて。
そうなってしまうのは自分の記憶力が怪しいからなんだろうなぁ。
インデックスが最後、姫神の病室で語っていた「絆」について。
これってアステカの魔術師さんが気にしていた「上条勢力」のことですよね。
あれが8月31日の出来事でしたか。
大覇星祭が9月19日から1週間ですから、たかだか20日足らずでさらに勢力は拡大しています。
本当に上条勢力はどこまで拡大していくのでしょうね。
そして、「絆」がすべて明らかになった様子が見てみたいと思いました。
というか、姫神さんって上条さんとフラグたってると思ってなかったんですが、今回の話を読むと姫神さんもキュンとしちゃいますよねぇ。
遺伝とはいえ、本当に上条さんは罪作りな男です(笑)
御坂さんとの勝負は上条さんの負けなんでしょうが、罰ゲームはいったい何をやるんでしょうね。
それも描かれているらしいので、楽しみです。
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