忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

満月を忘れるな!

満月を忘れるな! (YA!ENTERTAINMENT)満月を忘れるな!/風野潮
三池敏は中学二年生。
幼なじみのまひろとは大の仲良し。
クラスメイトの上野さんのことがちょっと気になっている。
ごくふつうの中学生ライフをおくる敏だったが、実は彼は、人にはいえない秘密を抱えていた……。


風野潮さんの作品これで3つ目なのでカテゴリ作りました。
全部図書館で借りてきたものですね。
風野潮さんの作品って結構好きなんですが、実は自分では持ってないんですよ。

ビートキッズとか文庫見つけたら欲しいな、とか思っているのですが、田舎なのでまず手に入らないんですよね。


満月の夜に猫へと変身してしまう中学生が主人公の話。
満月の夜だけでなく、耳だけ変化したり、手足も変わって、猫のまま戻れなくなってしまいます
猫へと変化してしまうのは遺伝で、父親も猫から戻れなくなってしまい、元に戻る方法を探す旅に出て消息不明に。
父親と元に戻る方法を探して足掻くってのがストーリー。

正直、母親とジン(猫)はともかく、周囲の人たちが「猫になること」「猫が敏であること」をあまりにも簡単に受け入れてしまって、それにちょっと納得いかないなーと。
まあ、そうでもしないと話が進まないんで仕方ないか。

大阪弁の猫・ジンが好きですね。
途中から人に変化しているのですが、敏がどうやったら戻れるかを模索したり、ごまかしたりと中々いいやつです(笑)


幼なじみの俺っ子・まひろと、クラスのマドンナ・上野さんとの三角関係とかすごい気になりました。
今巻では上野さんに告白されたものの返事をする前に終了してしまいましたし。

途中までまひろの感情がわからなかったので、上野さんとの仲を取り持とうとしている様子を素直に受け入れていたのですが、まひろの感情がわかったあとだとちょっと悲しいな、と。


正直、ライトファンタジーとしてはそれなりにおもしろいのですが、あまり借りられてもおらず人気がないような気がします。
なんでなんだろうな、とちょっと考えてみたんですが、この作品ってYA!ENTERTAINMENTの初期作品なんですよね。

で、同時発売されているのがNo.6(あさのあつこ)、都会のトム&ソーヤ(はやみねかおる)、妖怪アパートの幽雅な日常(香月日輪)。
こう並べてみるとどうも満月を忘れるな!の印象が弱いんですよね。

でも、図書館ならそんなに関係ないのかな?とも思うのですが。
やっぱりよくわからないですね。

この作品、「続・満月を忘れるな!」だったかな?そんな感じのタイトルの続編があるはずなのでそのうち借りてきたいと思います。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

非常識家族

非常識家族非常識家族/曽野綾子
本音で楽に生きましょう
人を見たらまず疑え、贅肉にも金にも毒がある……
世間にはびこるあらゆる偽善、虚飾を丸裸にする「曽野流創作落語」、いざ開演!


図書館で借りてきました。
タイトルに惹かれて借りてきたのですが、私にしては珍しく、ミステリーでも青春物語でもなく、事件も何も起こらない話でした。

一応小説ではあるんですが、小説というよりエッセイといわれたほうが納得するかもしれません。
まあ私、エッセイってまともに読んだことないんですけど、こういうエッセイなら読んでみたいな、と思わされる話でした。


物語的には主人公の大学生の青年・大介くんの周りを取り巻く大人たちの話。
両親、祖父母、叔父、叔父の友人、叔母だとかそういう人たちが世間の常識だとかにたいしていろいろ語るって形が「○○について」というタイトルで23回続きます。
1話1話は短いのですぐ読めます。
2006年1月から2007年12月に雑誌に連載されていたものの加筆修正されたものとのころなんで、こういう形なんですね。
時事問題が結構多かったですね。今読むと「そういやそういうことあったなぁ」程度なんですが、こういうのは雑誌掲載時に読みたかったな、と思ってしまいました。

殺人事件がおきるわけでもなく、大介くんが悩むわけでもなく、というか成長が見えるわけでもなくって感じなですが、それでもおもしろかったです。


この家族の考え方は確かに変わっていますが、思わず納得させられてしまうんですよね。
帯に載っているものなので、紹介しますが、

「国連は難民や飢餓の問題も扱っているのに、世界中にデブが増えていることに対して何で黙っているの」(肥満について)とか、
「生きるとは疑うこと。疑わない高齢者が詐欺に遭う。人間六、七十年も生きれば、この世にうま過ぎる話はないとわかるはず」(真・善・美について)とか、
「人口増加には退屈な教養番組が最高。『さあ寝るか』と思わせる番組は大歓迎だ」(人口維持について)とか、
「お棺に入る時は眠りに就くらしい恰好がいい。だから、パジャマを着せてゆっくりさせてくれ」(就寝時の服装について)とか、

そんなことがなんてことない会話の中で語られています。

正直、今の時代ならつまらない教養番組しかやってなかったら、DVD借りてくるなり、ゲームするなりやることがありそうな気がしますけど。
電休日でも充電さえしておけば携帯ゲームも1晩くらい持つよなぁ、とか思ってしまいましたが。


小説としては、山場も何もあったわけでなく、終わり方もすごく中途半端な気がしました。
加筆修正する前(雑誌掲載時)ならまだわからなくもなかったんですが、加筆修正してこれってどうなんだろうとちょっと首を傾げてしまいました。

でも、この話を読んで今まで興味すらなかったエッセイにちょっと興味が出てきたのでそういう意味ではよかったです。
小説とエッセイって区分が違うから、図書館なんかではコーナーが違うんですよね。
で、私小説のコーナーには入り浸ってるくせに隣にあるエッセイのコーナーにまともに足を踏み入れたことってなかったんです。
図書館に通い始めてもう10年近くたちますが、なんかエッセイってだけで敬遠してしまって。
今度行ったときにもう少しまともに見てきたいな、と思いました。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

魔人探偵脳噛ネウロ 7

魔人探偵脳噛ネウロ 7 (ジャンプコミックス)魔人探偵脳噛ネウロ 7 細胞から愛をこめて/松井優征
X(サイ)に招待され芸術家・絵石家塔湖の屋敷に赴いたネウロと弥子。巨像を用いた殺人のトリックを暴いたネウロの前に、絵石家邸の者に変身したXが対にその正体を現す! 一方、弥子は「最後の自分」像に隠された思いを読み解くが…


普段あんまりテレビ見ないんですけど、リアルスコープの「ジャンプが出来るまで」や「パリの日本文化の話」に思わず見入ってしまいました(笑)
ああいうのは思わずテンションあがってしまいます。


第53話 間【あいだ】第54話 影【かげ】第55話 枝【えだ】
絵石屋邸事件解決編。

まあここはすんなり流してしまっても大丈夫かな。
いろいろと伏線というか手がかりというかそういうものはあるんですが、ジャンプ掲載時は微塵も気づかなかったです。

多分多くの人と同じようにサイがエリザベスに変身していたことに驚いていました。

サイがネウロの食事の瞬間を見計らって攻撃を仕掛けたところで次話へ。


第56話 ○【えん】第57話 X【しっぱい】第58話 X【せんしょくたい】第59話 手【て+】
絵石屋塔湖の意思と、サイVSネウロ。

塔湖の作品は高い順から売っていったってこと、全盛期の塔湖の作品には憎悪が満ちていたってこと。
そういうことがあるからこそ由香さんの「そっちの方がいい感じになったと思う」っていうセリフになるんでしょうね。

ネウロが弱体化していることが明言されます。
以前にも何度か仄めかしているシーンはありましたが、他者に明言したのはこれが最初かな?

それでも、腐っても魔人。人間の域を超えつつあるサイでもまだまだ敵わない模様。

ネウロが人間に求めるもの、それは謎であり、向上心とか創意工夫とかそういうもの。
ネウロにとっては弥子の成長もサイの挑戦も楽しめるものってことなんだろうな。

サイとアイ、ネウロと弥子が対比で描かれているわけなんですが、どっちもいいなぁ。
サイとアイのやりとりが好きです。
だからこそ、あのシーン(都庁の屋上でしたっけ?)は本気でびっくりしました。


第60話 試【テスト】第61話 脳【のう】
テストの話。

弥子がテストの存在を忘れていて、焦ってまわりに助けを求める話であり、次のシリーズへのつなぎ。

そういや弥子のお父さんは建築士でしたっけ?バリバリ理系だなぁ。
笹塚さんが怪我がやばくて家庭教師が無理でも、笛吹さん筑紫さんも頭いいはずなんだけどなぁ、と思ったんですがこのころそんなに仲良くないですもんね。
匪口さんあたりなら……とも思ったのですが、このころまだ匪口さん登場すらしてなかったんですよね。
それなら仕方ないか。

というか、布石は打ってあるとはいえ、テストの話で次巻にまたがる(少なくとも3話以上になるってことですよね)ってすごいなぁ。

弥子が救世主が現れることを期待しつつ勉強をしている状況で次巻へ。

次巻あたりからHAL編がはじまるのかな?
楽しみです。

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR