赤髪の白雪姫2/あきづき空太
ここはクラリネス王国。生まれつき赤い髪を持った白雪は、宮廷薬剤師を志し見事試験に合格。宮廷で様々な人々と出会い学び、第二王子・ゼンとの絆を深めていく。ある日、ゼンの管轄領で北にあるラクスドの砦で、兵達が次々に身体の不調を訴え倒れる異変が起こり――!?
かなり久しぶりの
赤髪の白雪姫です。前巻を読んだのは昨年3月ですから本当に久しぶりです。
赤い本が続きましたが特に意味はないです。
【第5話】
白雪が宮廷薬剤師見習いとなる話。
試験に見事合格した白雪は、宣言どおり「自分の力で門をくぐる」ことが出来るようになるわけですね。
白雪の上司となる人物が登場しています。
薬室長のガラクさんと室長のおもりをしているらしい八房さん。
そして白雪の直属の上司となる少年・リュウ。
天才少年であるリュウは、周囲の反応のせいで人付き合いが若干苦手っぽいんです。
12歳という年齢、子どもとは思えない知能と表情が得たいが知れない、と。
白雪が起こるのもわかります。
リュウ自身はいい子なんです。それなのに、兵士たちの理解が足りないせいで……。
可哀相でした。
でも、白雪やゼンと関わっていくうちにどんどん変わっていくんだろうなぁ。
ゼンはリュウがまだ子どもだからと助言してあげたりしているんですが、それに後悔する日が来ると面白いのにと思ってしまいました(笑)
まあ、リュウの性格からしてそれはないか。
白雪はゼンの毒の投与記録なんかも見てるわけですが、王子だから仕方ないことなのかもしれませんが、これもきっついなぁ。
【第6話】【第7話】
ラクスド砦で兵士達が原因不明の体調不良を訴える話。
ようやくオビの名前が出ましたよ!
オビ好きなんですよー、私。白雪とゼンに対する複雑な感情とかいいですよね。
手をだしちゃいけないとわかっているのに、ふとした瞬間、手を伸ばそうとしてしまうオビに悶えます(笑)
さて、本編に戻って。ラクスド砦では見習い君1人だけが症状が軽いものの雪道の移動に耐えられるものではなく。
そのために連絡がとれなくなってしまったんだとか。
体調不良の原因は、薪。
旅団を装った盗賊一味が砦の兵士たちを行動不能にし、その隙に武器やら何やら強奪するために薪を砦内に運び入れたってことらしいです。
盗賊たちを倒し、白雪の処方で砦の兵士たちは快方に向かいます。
どことなく運動部と女子マネージャーっぽいノリです。
雪かきする当番を決める脈拍はかるくだりとかまさにそんな感じ。すごい楽しそう。
白雪がちょっと無理をして体調を崩してしまうんですが、白雪がすごいマジメすぎるな、と。
自分の体調が悪いことは自覚してるんですから、自分の分も出しました、とやってしまえばいいのに、と。
無理をしないってことはないんでしょう。それでもこれから先は無理はしてもゼンたちに無理をしていることをいうくらいはするんだろうな。
【第8話】
クラリネスの第一王子であり、ゼンの兄でもあるイザナ殿下が登場する話。
若い男である白雪の同僚を若干警戒するゼンに笑っていられるのも最初だけなんですよね。
イザナ殿下が動き出すと、なんというか不穏な雰囲気というか。
このお兄さん、怖いです。
この人はゼンと白雪をどうしたいのでしょう。
白雪を客人の前に出したのは、ゼンの評価を下げるためっぽいのですが、うーん。
さらには、白雪を愛妾にしようとしたタンバルンのラジ王子を呼び寄せることを画策して……。
ってところで今巻の赤髪は終了。
続きが気になります。
【僕らをつないで】
死んでしまった主人公・敏哉くんが幼なじみたちの様子を見に行く話。
デビュー後1作目の読みきりなんだとか。
絵柄は結構違いますが、ストーリーが好きです。
このえちゃんと大地くんと3人で仲良くしていて。
いつも真ん中にいた敏哉くんが死んでしまったから、不自然な空間が開いてしまっていたわけなんです。
その空間についての話っていっていいかも。
ちょっと泣きそうになってしまいました。
なんというか、この手の話ってハッピーエンドっていいにくい終わり方が多い気がするんですが、これはちゃんとハッピーエンドになってます。
まあ、ぶっちゃけ雨咲さんの存在意義がよくわかりませんでした。
別にいなくてもよかったんじゃないかなーと思ってしまいました。
【おまけ頁】
白雪の寝顔を見てしまって困惑するリュウとその話を聞いて驚愕するゼンの話。
なんというか、「12歳だから」で全部すんでるけどいいのかそれで、と言いたくなりました。
リュウにとって、白雪が初恋の人になってもおかしくない気がするのですが。
てか、このままだとなりますよね。淡い恋心程度で終わりそうではありますが。
楽しかったです。
次巻は8話の引きの通り、ラジ王子がクラリネスにやってくるよう。
なんとなく話は覚えていますが楽しみです。次巻は今回ほど時間をあけずに紹介できたらいいな。
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