よろず屋東海道本舗 3/冴凪亮
インターネットで人気の何でも屋を開く志摩&香のコンビ。ある日、CM候補に抜擢された香を訪ねた志摩は、香が狙われていると知り捜査を開始! 犯人の卑劣なやり方に志摩の怒りは爆発するが、香は意外な対応を――!? 大人気「よろず屋」シリーズ、ますます絶好調第3巻!!
かなり久しぶりのよろず屋です。
これで冴凪さんの本も3冊目なのでカテゴリ作りますね。
でもこれだと見づらいからそろそろ何か対策を考えなければ。
【懐かしさのかけら ――よろず屋東海道本舗・9――】
CMの選考オーディションで香ちゃんが嫌がらせを受け、その時知り合った子役の少年・深久の母親を探す話。
ひとつのシリーズなんですが、実質4話です。あらすじを見たとき収録作の少なさにちょっと驚いたんですが、そういうことだったんですね。
香ちゃんはオーディションの妨害というか嫌がらせで楽屋を荒らされる訳です。
それに当然憤る志摩さんなんですが、香ちゃんは「犯人を探さなくていい」と。
それに納得のできない志摩さんは1人行動を開始します。
犯人に関しては、結構簡単にわかります。ミステリ慣れしてる人には簡単かと。
どちらかというとその後の深久の話の方が好きです。
オーディション会場で香ちゃんにライバル心むき出しにしてきた少年なんですが、いなくなった母親を探していて。
両親絡みの話では、志摩さんが黙っていられるわけもなく頼まれてもいないのに、調査に乗り出します。
月に1度、バラバラの場所から届く手紙。そこに同封される写真でしか母の姿を見ることができないんです。
その手紙は父親が出していたことがあるんですが、それは「優しい嘘」で。
母親の居場所を隠していたのは、母親が記憶をなくしていたから。
小学生の息子が母親に拒絶されて傷つくのを見たくなかったからなんですが、知られてしまえばそれはそれでつらいですよね。
今度は深久が父親を拒絶してしまいますから。
母親の記憶が戻ったというには、微妙な感じでしたがこの家族はうまくいきそうでよかったです。
深久はいい性格してるけど、悪い子ではないので再登場が楽しみです。
【デッド・エンド ――よろず屋東海道本舗・10――】
香ちゃんのクラスメイトから依頼を受ける話。
そのクラスメイトというのは小説家・狩野章吉の娘である真由子ちゃん。
狩野章吉の代表作は『OVER』。つまりはAPPの登場する作品なんです。
真由子ちゃんはそのOVER最新作の原稿のコピーをなくしてしまったんです。
彼女がコピーを持ち出したのは香ちゃんのためだったりするんですが、まあそこは置いといて。
志摩さんまた女装してますが、この作品本当に女装率高いですね。
今のところ、1冊に1回はしてます。志摩さんすごいなー。
今回は、香ちゃんがどれだけ志摩さんを好きかって話ですね(笑)
真由子ちゃんは香ちゃんを好きなわけなんですが、その真由子ちゃんに志摩さんはライバル認定されてるんですけど、すごいなぁ、と。
これ、別にBLじゃないんですよ? 花とゆめコミックスなんです。
多分、お互いにお互いを信頼しあっていている良き相棒だからなんだろうなぁ。
最後、APPの残したセリフがすごい意味深。
借りを返すときが来るのがちょっと怖いですね。
次巻もまた楽しみです。
[1回]
COMMENT