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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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うえきの法則 15、16

うえきの法則 15/福地翼
三次選考最終戦は植木チームVSバロウチーム!!
天界人軍団を相手に、戦況は一勝一敗。
そして第三試合目…IQ179を誇る天才キルノトーンに、森あいが挑む。
バロウチーム戦、決着! そして……
神を決めるバトルに、異常事態が発生する……!!!
うえきの法則 16/福地翼
最終選考前夜……次の神を決めるバトルの主催者である、現在の神……倒される!!
最強最悪の敵、地獄人アノンの狙いは神を則り、最終選考を乗っ取ること!!
全ての決着に向けて、植木たちの最後の戦いが始まる。
"空白の未来"争奪バトル編、クライマックス!!


昨日のうちには読み終わっていたんですが、感想書く時間がなくて。
これにて最終巻です。


【第136話 予定通り】【第137話 それだけ】
【第138話 0ツ星植木耕助】【第139話 神器を捨てた理由(わけ)】
【第140話 植木の能力(ちから)】【第141話 バロウの目的】
【第142話 Got when young~若き日の神様~】
【第143話 運命の少女】【第144話 神様VSマーガレット!!!】
【第145話 四次選考前夜】【ミニ外伝 佐野くんの休日。】
が15巻に、

【第146話 アノンのルール】【第147話 四次選考開始!!】
【第148話 マーガレットの謀】【第149話 それぞれの想い】
【第150話 死ぬなよ】【第151話 植木VSアノン!!】
【第155話 "強さ"の象徴(イメージ)】【第153話 最終決戦!!】
【最終話 空白の才】【おまけのコーナー】
が16巻に収録されています。

物語的には、対バロウチーム戦の途中からですね。

私、頭いい人って好きなんですが(この作品だと佐野とか)キルノトーンはないわー。
IQ179の天才って設定なんですが、頭のいい場面がまったく描かれてないただのやられキャラだったんで。
正直、この戦いだけ見ると森の方が頭いい気がします(笑)

植木がレベル2になるために神器を一時的にはとはいえ封印したりしていたんで苦戦を強いられたりします。
正直、終盤になるにしたがって植木の能力=ゴミを木に変える能力であったことを忘れていたんでなんとなく新鮮な気もしました。
木に変える能力を媒介にして神器を使っているって設定だったんですよね、実は。
バロウとの戦いの中で辛くも植木はレベル2に達します。

植木のレベル2は「相手の能力を元に戻す能力」。
無効化系の能力ってかっこいいですよね。上条さんとか。
そして、どうにかバロウに勝利して三次選考は終了します。


ここで、今まで触れられなかった「なぜ神を決める戦いに中学生が巻き込まれているのか」という謎が説明されています。
神さまがこの戦いを開くに至った経緯には、思わずうわーと叫びたくなりました。
血の繋がりなんてないはずなのにきちんと植木のお母さんだってわかるあたりにうわーと。

神さまの想いが描かれているだけに、それがアノンに届いていないことがすごく痛い。
マーガレットには届いていたと思うんですよ。正直、ガチでバトってあのままいけばもうちょっと穏便に問題は解決したと思うんです。休戦協定くらいは結べたと思うんですよね。
だからこそあそこで神さまに刃を突き立てたアノンには本当にびっくりした。
ついでに、アノンが神さまを食べるシーンはえぐいなぁ。


そんなこんなで、神を決める戦いをのっとってしまったアノン。
ルールも変更されて、12時間以内にアノンを倒したものが勝ちというシンプルなルールになったものの、何それムリゲーといった感じ。
しかしながら、アノンに勝利するものがいない場合、天界人地獄人人間のくくり関係なく皆滅ぼす、という宣言をされたものですから無理でも挑んでいくしかありません。

絶体絶命な森を救った植木にめちゃくちゃテンションあがりました。
ここで九ツ星神器「花鳥風月(セイクー)」がお披露目されています。
これはかっこいい。

で、ここから植木VSアノンですよ。
十ツ星神器「魔王」まで出してのバトルはすごいものがあります。
アノンに圧倒される植木ですが、思いの強さに比例して強さを変えるという魔王は森を守るためにアノンの魔王をしのぎました。

そのご褒美としてアノンは取り込んでいたロベルトを解放します。
しかしながら、それを素直に喜ぶことは出来ないんです。

初期設定がここで生きてくるんですね。
能力を使って能力者以外を傷つけてはいけないんです。 傷つけるごとに才が1つずつ減っていき、その人間を作り上げる設計図の役割を果たす才が0になったとき消滅してしまう、っていう設定。

上に書いた通り、植木の神器は能力を媒介にしています。
つまりは、神器で攻撃する=才を減らす=命を削っているということ。

こういう展開は本当におもしろい。いったいどうなってしまうんだろう、とドキドキワクワクしてしまうというか。
植木の性格からしたら自分がどうなろうとも、アノンを倒すだろうことは目に見えています。
森がそうさせないように頑張るのもわかる。でも、相打ち覚悟で突っ込んでいくしか植木に勝ち目はありません。

皆の協力を得てどうにかアノンの機動力を奪うわけですが、生半な攻撃はアノンに通じません。
だから、植木はアノンの不意をつくわけです。たとえ自身の存在が消えるとわかっていても。


植木が消えてしまったと理解していたのは森だけ。
呆然とする森のもとへ、バロウを足がわりにして気絶したヒデヨシがやってきます。
なぜ、ヒデヨシが気絶しているのか?ってところからの流れは鳥肌もの。
森が思わず涙ながらに飛びつきに行ったのに「本当に良かったね」と言ってあげたくなりました。


まあ、そんなこんなで植木チームが優勝。
神さまは全員一致で犬丸に決定。商品であった空白の才は植木が手に入れ、それぞれ日常に戻っていくことになります。

植木が空白の才に書き込んだのは「再会の才」。
才を失い成績の落ちていた植木の学力や女子からの人気もあがり、最後にコバセンらしき人物が再び火野国中学に赴任してきた、ってところで本編は終了。


おまけコーナーで植木の好きな人の話が出ていますがごまかされてしまっているんです。
これが明らかになるのはプラスの最後でしたか。

プラスはあんまり好きじゃなかったんですが、そこは楽しみなんで近いうちに紹介したいと思います。
絵柄が1巻から変わりすぎてびっくりですが、とても面白かったです。
3年程度で終わってしまったのが残念だと思う一方で、続編であるプラスがあまりにも微妙だったことを思うとここで終わってよかったのでしょうね。

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