星よみの予言者/川瀬夏菜
稀代の占い師グラン治める大国ディネ。そこへやってきたティアはグラン暗殺のため送り込まれた刺客だった! 生きる希望もなく暗殺にも失敗したティアは側近頭リイスに助けられ、徐々に心を開いていくのだが…? ?み取る未来を信じる、フォーチュンテリング☆ロマンス♥
8月になりましたね。はやいものです。
先月発売した
鬼の往き路 人の戻り路の前にこちらを紹介しちゃいます。
全5話の1巻完結ものです。
様々なことに占いが重んじられている世界が舞台です。
先読みが出来る優秀な占い師を抱えていることが国のステータスでもある。そんな世界です。
主人公の少女・ティアは力を失った元占い師。
彼女はディネの占い師・グラン暗殺の刺客(実質捨て駒)として送り込まれます。
暗殺は失敗するものの、グランの側近頭リイスに救われて雑用係として働くことになり、徐々に未来に希望を持てるようになっていく話です。
ちなみにグラン=リイスだったりします。
川瀬さんの作品としてはちょっと異色かもしれません。
えっとですね、川瀬さんの描くヒロインって明るい子ばっかりなんですよ。
「時にはブルーになる日もあるけど、後ろ向かない夢がかなう日まで」(by
明日のナージャ!!OP)
を地で行くんですよ。
時々悩んだりすることもあるけど、自分の足でしっかり立っているイメージ。
なので、ここまでネガティブに考えちゃう子を描いてることに「あれ?」と。
でも、ネガティブな子が徐々にポジティブになっていくのは良かったです。
最初
「私はこの国の占い師を殺しに来た」とか言ってた子が、
「今度は私が予言します。"きっと私は幸せになります"」とか言うようになるんですからね。
読み終わって「良かったね」と言いたくなりました(笑)
人を支え、人のためになることに尽力してきたリイスもティナと触れ合っていく中で、微妙に変わっているのも良かったです。
はじめ自分の役割のせいもあってか「みんなのため」しか考えていなくて自分のことなんて二の次三の次だったわけですから。
無意識に押し込んでいたであろう自分自身の想いのために、動けるようになったっていうのは大きなことですよね。
夢使いのシスイが意外といい仕事してます。
この人もまた元刺客なんですけどね(爆)
本当にもうリイスは寛大すぎると思うんだ。まあ、さすがに本当に危ない人物にはそれなりの対応しているでしょうが。
ティナを見ていて、何か違和感を感じていたんですがようやくわかりました。
今までの連載作品と比べて瞳が大きいんですね!
私のシンデレラの表紙も瞳大きいんですが、姫が幼いからだと思ってました(笑)
近いうちに「鬼の~」も紹介してしまいたいです。
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