飛べない魔女 1/川瀬夏菜
ホウキに乗れない魔女・カリン。街で店を開く彼女だが、森に現れた魔女・リゼにお客を取られ大ピンチ! 偵察に出かけたカリンの前に現れたのはリゼの弟子・ルインだった。少しずつ彼に惹かれてゆくかリン。しかしルインは――!? 描下ろし充実!!マジカル☆ロマンス第1巻。
飛べない魔女 2/川瀬夏菜
冬になり、森の魔女の店「空空」には客足が伸びずカリン、リゼ、メルの3人は街の支店に移ることに。そこに現れた魔法の才能ゼロの人物が、森の美人魔女の噂を聞き魔法を習いたいと申し出て……? ホウキに乗れないカリンは信用されず、かわりにリゼが「美人魔女」に大変身―!?
飛べない魔女 3/川瀬夏菜
南の森の魔女の店「空空」に魔女の弟子志望の少年・エルトがやって来た。でも、エルトの目的は他にあるようで…!? 一方、新古派の使い・ロッソに東部へ戻るように言われたリゼ。リゼへの本当の気持ちも言えず、ホウキにも乗れないままのカリンは…!? ときめきマジカルロマンス最終巻★
本当は昨日紹介する予定だった作品です。
これで川瀬さんの複数巻の作品は終了かな?あとは単巻で何冊かありますね。
1巻には
1~3話と読み切り「
約束の場所」が、2巻は
4~6話と読み切り「
幸山ミッション」、
3巻は
7~10話までが収録されています。
前に読んだことがあるんですが、多分発売当時以来のことなのでほとんど覚えていなかったので楽しめました。
タイトル通りの「飛べない魔女」カリンが主人公の作品です。
基本的に精霊の力を借りて魔法を使うらしいのですが、南の魔女は精霊の少ない街中でも魔法を使うことが出来るエリート。
カリンもホウキさえ乗れれば……ってことらしいです。
でも、本人はホウキに乗れないのはともかく、エリート云々は気にしている素振りはなさそうだったので別にいいのかもしれませんね。
カリンがホウキに乗れなくなってしまったのは過去に高いところから落ちたためのトラウマ。高所恐怖症ではなさそうです。
この作品、女装率高いです(笑)
店「空空」に住んでいるメインとなる登場人物は4人。
カリンとその弟子・メル。
魔法教会の魔女でありカリンと一緒に南の魔女の元で修行したセリスと、
それ以前に一緒に修行し再開を約束した幼なじみリゼ。
4人のうち、後ろ2人は女装描写があるってどんな作品?って感じです。それが祭の仮装的なものならともかくそうじゃないからなぁ。
まあ、川瀬さんの絵柄が男女であまり違いがある感じじゃないので、女装していても全く違和感ないんですけどね。
新古派云々のルード先生の思惑は途中で気付いてしまいました。
きっとそうなんだろうな、程度でしたけど。
あの人は、手段を選ばない人な上、自身を省みない人だからああいうことになってしまったんだろうけど、悪い人ではないんでしょうね。
すごく川瀬さんらしい作品だな、と思いました。
明るく前向きな主人公がいて、秘密(というか影)を抱える男の子がいて。
悩んだり衝突したりしながらも最後はハッピーエンド。
描き下ろしのエピローグも好みです。
数年後の話なんですが、メルとエルトの口からカリンたちのその後を知ることが出来ます。
メルとエルトの関係もわかって、一石二鳥な感じ。
読み切りは「約束の場所」の方が好きかな。
約束の場所はタイムトリップもの、オチはけっこう序盤から読めていましたが。
「幸山ミッション」は現代学園モノながら忍者モノ。ぶっとんでるなーと思いながら読んでました。
川瀬さんの他の作品はまた来年紹介したいなと思います。
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