迷子屋 1/木村りん
記憶をなくし、帰る場所を忘れてしまった主人公・霧也。
霧也を拾った穐山神社の娘・燈乃。
彼ら二人は"精神の迷子"をあるべき場所へと導く「迷子屋」で…。
温かな想いを繋ぐ、ふわりと優しいゆらりと切ない、ハートフルファンタジー第1巻!
先日購入した1冊です。
この方、まったく知らない方なんですが、本当に久しぶりにジャケ買いしてしまった気がします。
【第1話 迷子屋】
【第2話 小さなぬくもり】
【第3話 潜むもの】
【第4話 見えないカタチ】
【第5話 望むもの】
が収録されています。
あらすじにある通り、ほんわかした現代ファンタジーです。
最後はちょっと緊迫してますが、基本はふんわりした雰囲気の漫画です。
人の身体と精神は通常「標し」という帯状のひもみたいなものでつくっついているんだとか。
標しは記憶や想いで出来ていて、標しが消えてしまうと記憶が消えてしまうらしいです。
そして、何かの拍子で精神が身体から飛び出してしまったのが「精神の迷子」。
飛び出した精神を身体に戻したり、切れてしまった標しを探したりするのが「迷子屋」の二人の仕事です。
なぜ、そんなことをしているかというと霧也もまた「精神の迷子」だから。
何度か幽体離脱している描写があるんですが、霧也には標しがまったくありません。
だから、霧也には記憶がないんですね。
その記憶を取り戻して帰るために、「迷子屋」として同じ迷子たちを助け、標しの情報を得ようとしているのですね。
燈乃のお父さんである正嗣さんがすっごい気になる(笑)
神主だから和装もありだけど、スーツ姿も披露しているちょっとコワモテのおじさまです。
普通にかっこいいよ。燈乃のお母さんは……亡くなっているのかなぁ。
圭斗くんもちょっと気になります。
はじめ、典型的な「好きな子が気になっていじわるしちゃう」系幼なじみなのかな?と思っていたのですが、そういうわけでもなさそうですね。
ちょっと怖がりな普通の子っていうのが正解かな。問題が解決したら神社に入り浸るようになりそうです。
今巻は、ユウカという妖怪に燈乃が排除されそうになっている――ってところで終わり。
なんとも気になる終わり方です。引きとしては上手いけど、コミックス派には辛いですね。
多分、ユウカには悪気はまったくないんでしょうけど、悪気がないから何やってもいいってわけじゃないし、人と妖怪は相容れないものとして描かれるんだろうなぁ。
次巻の発売はいつかな?
掲載紙が月刊誌なので、普通に考えて半年後くらいかな?楽しみです。
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