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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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八潮と三雲 7

八潮と三雲 7/草川為
長きに渡る片想い、ついに決着!?
ボスの過去を聞き、八潮に本気の告白をし直す三雲。だけど八潮は告白にタイム宣言!? そして単身、三雲の弟分・しー君の元へ。八潮からのまさかのお願いに、しー君は…!? さらにブラックリスト"双葉"が大暴れ!! 8×3コンビ最後の大仕事が見逃せない最終巻★


ちょっと前に購入していたんですが、ようやく読めました(*´▽`*)
読んでも紹介出来ないとかなかなか難儀な一冊でした。


【第23話】から【最終話(第27話)】までが収録されています。
というか、27話しかなかったんですね。
何年も連載している作品だからもっとあるかと思ってました。

あらすじにもある通り、今巻が最終巻になります。
えっと、前巻は八潮→三雲が伝わらなくて空回りしていたんでしたか。

今巻はエリアのボスの代替わり話――一色さんがボスになったときのことや、八潮さんの元飼い主である李世の話なんかも語られています。
さらに、前巻でも予告されていたしー君の試練があったり、ようやく思いが通じ合ったりします。

この巻を読み終わって、この話のテーマは「命」だったんだなぁ、と。
九つの命をもつ猫たちの話だからこそ、その命の扱われ方は比較的軽いというか、「まだ○個あるし」という考え方をしているモブキャラが多かった印象だったんです。

が、最終的には一つしか命を持たない人間の話、九生の猫といえど最期があるということ、そして普通猫と九生の命の長さについてなどそういうのが語られるにつれ気づきました。


今回、更新をせず毎度化け猫化する二葉なる人物の対処に追われることになります。
残り命数が一つになってしまった二葉が化け猫化するのもこれが最後ということで、めちゃくちゃ大暴れするわけです。

そしてその大暴れの場所の一つに、人間界を選んだからとても大変なことになってしまいます。
九生の猫社会で人型を取る猫たちですが、人間界では見た目ただの猫でしかありません。
だから化け猫化してしまうと、そのままで対処するのは困難なんですね。

人間界で人型を取るには命を一つ使う必要があります(三雲はしー君を助けるために何度か命を落として人型になってました)。

取り立て屋たちの総力戦で、二葉を抑え込むわけですが、その戦いで八潮と三雲は命を一つずつ使ってしまうんですね。
つまり二人の名前は変わってしまうということ。だから、この「八潮と三雲」は終わりである、と。

この終わり方はなんかいいな、と思いました。

最終回ちょっと前あたりはメタネタというか(笑)
過去のゲストキャラが再登場したりといかにもな内容だったんですが、こんなキャラいたな!と単純に楽しめました。

草川さんの次の連載が楽しみです。

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