魔人探偵脳噛ネウロ 13 怪盗の真価/松井優征
瘴気を求め、毒ガスが発生した山に足を踏み入れたネウロと弥子。新鮮な瘴気を全身に浴び、御満悦なネウロだが、新たな『謎』の気配に気づく、村に戻ってくることに…。しかし、それは怪盗“X(サイ)”からの刺客が仕掛けた罠だった…!!
昨日に引き続き、ネウロもちょっと久しぶりです。
やっぱりたくさんの作品を紹介していくと、久しぶりに紹介する作品が多くなってしまいますね。
その一方でほぼ毎月紹介してる作品とかもたまーにあったりもするんですけどね(笑)
第107話 伝【でんせん】第108話 村【むら】第109話 遭【であい】
第110話 i【アイ】第111話 読【よむ】第112話 依【よる】
第113話 蛭【ひる】第114話 攫【さらう】第115話 突【つっこみ】
1冊通じてサイの話です。
様々な出来事が平行して起こっていきます。
前巻の最後で、サイは新たな力を手に入れていました。
HAL2なる崩れゆくHALを再構成してつくりあげた力を取り込んだわけです。
つまり、サイは電子ドラッグを手に入れたってこと。
蛭という自分の部下に電子ドラッグを見せてネウロをしとめるために動き出します。
この時、サイの元には葛西がいるんですよ。
葛西の独白らしきものがあるんですが、そこに「怪盗Xを相手にするものはいずれ真の“悪”の世界へ招待されることとなる」(意訳)とあって。
はじめて読んだ当時は、この悪とは単純にサイのことを指しているんだと思っていたんですが、最後まで知っている今読むとこの“悪”はけしてサイではないんですよね。
うーん、気付かなかった。
サイとアイの出会いも語られています。
アイは元々某国のエリート工作員で、通称『飛行機落としのイミナ』と呼ばれていたようです。
サイとは飛行機を落とす工作をするために乗った飛行機でたまたま隣に座ったことから、あの主従関係は始まったってことなんですね。
2人の目的はサイの中身を知ること。
そのために、2人は一緒に行動していたんですね。
警察サイドの話もあります。
サイを捕まえるために、国際警察捜査員のアンドリュー・シクソンが警視庁にやってきます。
サイの変身能力のせいで、サイ自身の姿を追うことは非常に難しい。でも一緒にいるアイは別です。
彼女の能力は非常に高く、警察もなかなか姿をとらえることは出来ない。でも、わずかな目撃情報を辿っていけば……ってことらしいです。
笹塚さんとアンドリューが一緒にサイを追うことになります。
一方、弥子とネウロは瘴気を求めて毒ガスの噴出す村へと向かいます。
運転は吾代さんですが、彼は本当に送り迎えだけですね。
これだから吾代さんの人気投票順位低めなんだろうなぁ。
新たなる血族の話までやってから人気投票やっていたらどうだろう?とふと思いましたが、上位陣メンバーを改めてみてみたら吾代さんがこの順位なのも納得しました。
こりゃあ、7位でも大健闘ですね。
(ちなみに1位から順にネウロ、弥子、匪口さん、笹塚さん、サイ、笛吹さん、吾代さん、刹那さん、筑紫さん、作者です)
閑話休題。
そしていつものごとく殺人事件がおこり、「犯人はおまえだ!」とやる訳ですが、弥子の指は避けられてしまいます。
驚いている内に犯人は逃げ、ネウロが後を追います。
犯人は依であり蛭でもある青年。
サイにより電子ドラッグで強化された人物です。
蛭の目的は謎を用意し、ネウロを足止めすること。
その間に1人となった弥子をサイが連れ去ってしまいます。
その時サイは、弥子の父を殺した竹田刑事の姿を模して現れます。
弥子はその姿を見てショックで気を失ってしまうのですが、そこが何度読んでも納得できなくて。
サイの力を持ってしたらそんなことしなくてもただの女子高生1人誘拐するなんて難しくもなんともないでしょう。
それなのにわざわざ竹田の顔を盗んできたってのが腑に落ちなくて。ついでに弥子って結構図太いから驚きこそしても気を失うようなことはないんじゃないのかな、と。
その後、弥子はサイのアジトに連れて行かれ拘束されたまま、サイと話をするわけです。
弥子の話は実は的確なわけなんですが、この時のサイは聞く耳を持たなくて……。
弥子に電子ドラッグを見せて……ってところで次巻へ続きます。
この後物語がどう進んでいくのかある程度覚えているので、ちょっと悲しくなってきます。
でも、続きが気になるのも確かなんで、あまり時間をあけずに読んでしまえたらなと思います。
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