魔人探偵脳噛ネ ウロ 16 魔人の天敵/松井優征
セレブの集まるイベントで、突如ビルの壁に炎で描かれた巨大な"6"の文字。それは「絶対悪(シックス)」からの挑戦状だった。大雨が降りしきる中、ネウロの前に自らを「龍」と 称する男・DRが現れる。魔人と新しい血族との戦いが始まる!!
明らかに
15巻と繋がる表紙ですが、シックス怖いですね。
第134話 雨【あめ】
第135話 雨【おおあめ】
第136話 水【りゅう】
第137話 蜱【だに】
第138話 S【ドえす】
第139話 折【おれめ】
第140話 父【ちち】
第141話 守【まもる】
第142話 外【がいこう】
が収録されています。
あらすじにもある通り、今回から新たなる血族の攻撃が始まります。
前巻から登場しているDRが行動を起こすわけです。
新たなる血族というのは定向進化の末に生まれた存在な訳ですが、DRがその身に受けついできた能力は「水」に関するもの。
DRは堤防を決壊させ、一度に多くの人間の命を奪うわけです。
途中で企みに気づいたネウロが妨害に行きDRを倒します。
が、シックスからするとそれもまた計算どおり。
DRの計画では10万の人間を犠牲になるはずでした。
しかしネウロの妨害により死者は1万人程度で済んだよう。
ですが、多くの人間を救った一方で、ネウロは魔界777ツ道具どころか魔帝7ツ道具まで使ってしまっているんですね。
HAL戦で満腹になって以来、ネウロってそんなに大きな謎を食べていないんですね。
ただただ魔力を使う一方な状況で、魔帝7ツ道具をバンバン使ってたら魔力が枯渇するのは目に見えていますし、魔力が枯渇したネウロは新たなる血族たちなら簡単に倒せてしまうでしょう。
事実、シックスたちの目的はそれ。
五本指なる新たなる血族たちを総動員してでもネウロの力を削ることを第一にするようです。
DRの起こした洪水の描写は当時だったから出来たことなんだろうな、と思いました。
当時は全く気になりませんでしたが、震災以後だときっと問題になるだろう描写です。
洪水と津波は違うものですが、「水に飲まれる」様は今じゃ描けませんね。
前巻で弥子が知り合ったホームレスのおじさんの正体も明らかになっています。
HALが――春川教授が、HALを作ったのは愛した女性を取り戻したかったから。
パスワードにもなったその女性の名前は「本城刹那」。
おじさんはその本城刹那の父親でした。
はじめて時は本当に驚きました。
が、この人にはもっと驚かされることがあるんですよね。
次の新たなる血族・テラはすでに日本入りしており、指揮官として警察内部をまとめあげた笛吹さんを狙っていたりもします。
一端は引いたわけですが、不穏な言動をしているので安心は出来ませんね。
ラストは繋ぎ回なのか、バレンタインの話です。
弥子が手作りしたチョコにネウロがドーピングをしてしまい……ってところで次へ続きます。
次巻は、ロシアンチョコレート配布回ですね。なんとなく覚えてますが楽しみです。
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